影無茶のスポーツトゥエンティフォー・セブン

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プロボクシング世界ウェルター級タイトルマッチ 佐々木尽の根性は認めるが相手が強すぎた

過去日本人挑戦が4例しか行われたことがないウェルター級世界戦。

チャンピオンには誰も到達していない階級だ。

レナード、ハーンズ、デュラン、デラホーヤ・・・そしてクロフォード、名前を挙げたらキリがないほどスター選手を生みだしているウェルター級。

今回、前評判は圧倒的に王者ブライアン・ノーマン有利。

しかし何というか、試合が近づくにつれて、挑戦者の佐々木尽にも何かやるかもしれない・・・という雰囲気が漂っていた。

そこに実体はないが、期待を持ったことは事実だ。

ところがその期待が蜃気楼のようなものだったことが試合が始まってすぐにわかった。

試合開始前から落着きはらったチャンピオン。

リング上での佐々木の挑発を全く相手にしない。

そして試合開始。

僅か40秒程でノーマンの左が炸裂して最初のダウン。

佐々木の表情が明らかに変わり、私には怯えに見えた。

さらにこのラウンド2度目のダウン。

もはや勝負あったの印象だが、ここから佐々木は頑張った。

しかし、この頑張ったという印象は、試合が始まって、両者にどうしようもない差があることが分かったために芽生えた感想だ。

そして迎えた第5ラウンド。

解説の村田氏がノーマンが佐々木のボディを打ち始めた時に、「今、ノーマン下見せたので、次上来ますよ」と言った直後、ノーマンの左一閃。

真後ろにドカッと倒れ込む佐々木。

根っこから大木が倒れるような、非常に危険な倒れ方だ。

セコンドたまらずリングイン

全く起き上がれない佐々木。

戦慄のノックアウトシーンだった。

相手が強すぎた。

それしか言いようがない。

今は佐々木にダメージが残らないことを願うばかり。

ノーマンはいずれパウンドフォーパウンドに名を連ねると断言する人も多い。

そんな名チャンピオンと一戦を交えた事実は変わらない。

ウェルターという大きな壁に果敢に立ち向かった佐々木の頑張りは多くの人の記憶に残るだろう。

 

WBOウェルター級王者 ブライアン・ノーマン30戦28勝(21KO)2NC

WBOウェルター級2位 佐々木尽      22戦19勝(17KO)2敗1分