仕事以外全部趣味
最近、原作既読で映画を観る機会が増えた。
私の読書量が増えた事もあると思うが、映画製作サイドから見ると、最近の小説は映画化するのに、より魅力的なコンテンツになったからではないか。
それともネタに渇求しているのだろうか。
今回は「悪い夏」染井為人氏のデビュー作である。
以前投稿させていただいた読書感想文は以下の通り。
プライムビデオで解禁となったので鑑賞。
ほぼ忠実に原作を再現している。
生活保護受給者たちとケースワーカー、彼等彼女等の裏を知って金儲けを企むヤクザ。
作品はそのアンダーグラウンドの部分をえぐり、とんでもないカオスへと観客を誘う。
俳優陣は派手ではないが芸達者を揃えている。
特に不正に生活保護を受給し、結局は振り回される男を演じた竹原ピストルは見事。
原作を読んで思ったのは、生活保護の不正受給を取上げてはいるが、あくまで素材として扱ったもので、社会に対する警告とかそういった問題提起の物ではなく、悲劇であるが、喜劇的である印象が強く、映画を観てもその考えは変わらなかった。
いや、ますますその思いを強くした。
これはドタバタ喜劇なのだ。
「このドラマはフィクションであり、登場人物、団体名等は全て架空のものです」
あたりまえ・・・か。
しかしながら、詳しく書けないがクライマックスの土砂降りの中での演技は大変だっただろう。
これを見て確信した。
役者たちはこの映画を、けっこう楽しんでいたと。
最後に一点。
エンディングだけは小説と異なっていた。
これは、うん、映画の方が良かったと思う。
人生こうであってほしい。
作者的にどうかは知らないが・・・。