影無茶のスポーツトゥエンティフォー・セブン

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世界フライ級2団体王者 寺地拳四朗防衛ならずPFPからも姿を消す

プロボクシング世界フライ級WBA、WBC2団体王者寺地拳四朗の防衛戦。

アメリカのリカエル・サンドバル(WBA3位、WBC2位)に敗れ、ベルトを失ってしまった。

あの試合から8日も経っていたのかと改めて月日の経つ早さを痛感する。

ようやく試合を見ることが出来たので感想を書かせていただく。

これにより寺地はPFP(パウンドフォーランキング)からも外れてしまい、ここを防衛しておれば暮れのサウジの大舞台に上がるプランも消滅してしまった。

戦前の予想では寺地が優位の見方が圧倒的だった。

掛率もサンドバル5倍に対し、寺地は1.1倍だったとのこと。

しかし戦前、サンドバルはとにかく強気だった。

まあほとんどの場合、相手選手は強気な言葉を連発するが、サンドバルのそれはホラ吹きではなかった訳だ。

寺地もスタミナには自信があるが、サンドバルも高地練習の成果か、無類のスタミナ。

5Rにダウンを喫し、6Rもけっこう攻め込まれたが、7Rには完全にペースを取り戻していた。

とにかく手数が多く、ヒットするパンチも多かった。

寺地も左を出せば右を合わせてくるし、右を出せば左も来る。

7R以降は寺地が前に出てパンチを放っても、必ずかぶせて打ってきて、しかも的確。

最近の寺地は被弾が多く、その蓄積もあったかもしれない。

サンドバルの眼光はラウンドを重ねるにつれて鋭くなってきたが、寺地のそれは逆にダメージが感じられるようになってきた。

結果はスプリットデシジョンだったが、両者が勝利を確信するのではなく、サンドバルだけがその行動をし、寺地は敗戦を覚悟したような態度だった。

チャンピオンが下馬評では圧倒的に有利だったのに、挑戦者が思った以上に強かったケースとして、最近では井上尚弥対ラモン・カルデナス戦を思い浮かべる。

しかし井上はまさかのダウンを喫した後は、カルデナスのパンチを浴びず逆転KO勝利に結びつけた。

寺地に油断はなかったと思うが、やはりボクシングはやってみないとわからない。

寺地も33歳。

おそらく引退はしないだろうが、体力的な衰えより、精神的なダメージが心配。

引退せずとも今後のマッチメイクがとても難しい。

IBF王者の矢吹との3試合目はもうないと思われるし・・・。

リマッチもサンドバルが受けるかどうか。

契約内容がわからないが。

いずれにしても残念な結果だった。

 

新チャンピオン リカルド・サンドバル 29戦27勝(18KO)2敗

前チャンピオン 寺地拳四朗      27戦25勝(16KO)2敗

 

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