仕事以外全部趣味
本日は、評判が青天井の「国宝」でございます。
実際に鑑賞した人に聞いても、それはもう今までにない賞賛ぶりでございました。
初めてこの映画を知ったのはカンヌ映画祭でした。
上映終了後スタンディングオベーションという事で、出演者一動感激しきりの様子でしたが、私は少々天邪鬼でして、これはいつものことだと思っておりました。
結局賞は取れなかったので、う~んやっぱりそれなりの映画だったのかと、不覚にも思ってしまったのでございます。
しかし上映開始時から聞こえてくるのは、上にも書きましたが賞賛ばかり。
これはいけないと、まず上下巻にわかれております文庫本を購入いたしました。
全て読み切った訳ではありませんが、下巻の4分の1を読み終えた所で、我慢できず映画を観にった次第です。
冒頭ヤクザの新年会で、主人公の喜久雄が美しい歌舞伎を披露致します。
これはなかなかに美しい!
まだ中学生の喜久雄ですので、吉沢亮ではございませんが、中坊を演じた黒川想矢君がこれまた良い雰囲気を醸し出しておりました。
この新年会には歌舞伎の第一人者花井半二郎も挨拶に訪れておりまして、喜久雄の踊りに度肝を抜かれたのでございます。
そういった縁もあり、その後喜久雄を預かることになりました半二郎。
半二郎には実の息子で喜久雄と同い年の俊介がおります。
当然半二郎の跡継ぎは実子の俊介と誰もが思っておりました。
物語は、性格正反対ながら共に才能あふれる喜久雄と俊介が芸の道を究めるため全てをさらけ出していく姿を、ある時は歓びに、ある時は残酷に映し出していくのでございます。
この波乱万丈の二人の生きざまを、皆さまはどのように感じられるのでしょうか。
少々不満を申しますことをお許しいただきたいのですが、これは致し方のないことでございますが、小説を読んでおりますと、端折りすぎなのが残念なのです。
おそらく李監督は、編集で相当苦労されたと推測致しますが、これだけの大作。
私は、この際前・後編に分けて上映されたら良かったのではと思っております。
これだけ観衆を引き付ける映画はそうはありません。
なので鬼滅の刃ではございませんが、2部作にしてもっと丁寧に描くべきところを描いてみても良かったのではないでしょうか。
いや、決してこの映画を否定してるのではございません。
役者の頑張り(吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、田中泯、永瀬正敏、少年二人その他全ての演者)映像、音楽、もう全てが完璧でございました。
特に歌舞伎を演じているシーンのカメラワークと音楽の当て方は、陳腐な言葉ですが、お見事というしかございません。
今年の賞レースは全て独占と断言して良いでしょう。
2時間50分は全く苦になりませんでした。
今日明日でにも残る小説下巻を読み切ってしまおうと思っている次第でございます。
ではこれにて失礼いたします。