今回の世界陸上。
一部の選手やコーチ陣から運営面で不満が出ているようで、それはとても気にはなるが、見る立場から言うと今大会はとても面白かった。
観客も多く、正直ここまでスタンドが埋まるとは想像していなかった。
初日にスタンドが観客で埋め尽くされているのを見て驚いた程だ。
盛り上がりもすごかった。
東京五輪の時は無観客だったので、観衆の声援があるとないとで、ここまで違うのかと改めて認識した次第だ。
大会が盛上るためには自国選手の頑張りは絶対条件だが、昔に比べて幅広い競技で日本選手が頑張ったことが今回の盛上りに寄与したことは間違いない。
メダル2個を含む入賞11個。
物足りないと感じる人も多いと思うが、いやいや、よく頑張ったよ。
入賞に届かなかった競技でも女子5000Mや100Mハードル、男子400M、女子マラソンなど大健闘だ。
しかし、毎日見ていたらわかるが、今大会は外国人選手に対する声援も凄かった。
昔から各競技の世界レベル大会が日本で開催される場合、日本の観客はフェアなのは有名だ。
今回も多分に漏れずフェアな声援が送られていた。
実際、外国人選手も、この雰囲気に乗せられて気持ちよく競技出来たのではないか。
特に男子棒高跳びのデュプランティス選手が世界新の6M30を跳んだ時の大声援は、今大会のひとつの象徴だった。
他にもノア・ライルズ、シェリー・アン・フレイザー・プレイス、マクローフリン・レブロン、フェイス・キピエゴン、マフチフ等の注目選手や、国単位で見てもボツワナ旋風、ジャマイカ旋風、アメリカの意地など注目点が多く、実に見応えがあった。
競技別でも接戦、熱戦が多く、地元開催という事もあるが、私的には過去一二を争う面白い大会だった。
これほどに各競技が面白く観戦できた理由の一つに織田裕二の存在がある。
前々回大会で卒業したが、今大会はアンバサダーの立場で連日参加。
もはや陸上オタクと言って差し支えなく、多くの知識により注目選手をピックアップ。
競技場でファンと同じ目線で興奮を伝えたり、冷静に分析したりし、彼のおかげで大会を楽しめた人は多かったに違いない。
やはり世界陸上に織田裕二氏はなくてはならない存在と改めて認識した。
今大会で卒業を宣言したが、何とかならないだろうか。
ほとんどの人がそう思ったに違いない。
あっという間の9日間だった。
兵どもの夢のあと、祭りが終わった後の寂しさを感じてしまう。