1年納めの九州場所が近づいてきた。
番付発表もあり、各力士ロンドン場所の余韻も抜けて、戦闘態勢にスイッチを切り替えたことだろう。
先場所は横綱同士の優勝争いという理想的な展開。
賜杯は決定戦に勝った大の里が手にした。
横綱としての優勝で大の里に後れを取った豊昇龍。
今場所は何が何でも優勝して、終わりよければすべて良しとしたいところだ。
それが来年につながる。
大関琴櫻は先場所14日目で右膝を痛め、今場所はおそらく休場。
来年初場所までに完全回復は難しくとも、今場所無理をして更に傷めることがあってはならない。
ここは無理をしてはいけない。
関脇には史上最速13場所で昇進の安青錦が東に、成長が期待される王鵬が西。
関脇が元気な場所は面白いというのは昔から言われている定説。
今場所はそんな定説がクローズアップされる可能性が高い。
特に安青錦は幕内昇進後4場所連続で11勝。
幕内勝率44勝16敗、勝率.733というハイアベレージ。
低い姿勢で食らいついて離さない、相手の体勢がどんどん悪くなり相撲を取らせない。
まだ21歳。
果してこの力士に壁はあるのだろうか。
王鵬は2度目の三役。
前回は6勝9敗と3点負け越したが、平幕3場所で三役に戻ってきた。
エレベーター力士となるのか、上を目指す相撲を見せられるか。
王鵬にとって今場所は試金石となる。
小結の2力士も面白い。
隆の勝に高安。
優勝こそないが、決定戦出場や優勝争いの経験が豊富。
両力士とも良い時~と悪い時~の差が激しい。
両力士が良い時~になると、土俵は益々盛上る。
前頭筆頭から3枚目も土俵を賑わす力士が揃った。
安青錦の陰に隠れているが伯桜鵬も再入幕から5場所連続勝ち越し。
じわじわと番付を上げて東筆頭までたどりついた。
ここ最近の新入幕力士旋風の先駆けとなったのが伯桜鵬。
地力もあり、波に乗れば十分優勝争いに割って入るだろう。
若元春、若隆景の兄弟力士もまだまだこんなものではない。
霧島もこのままで終わるわけにはいかない。
その他にも草野改め義ノ富士、阿武剋、復調なった正代、阿炎、など平幕中位から下位にも曲者多数。
あくまで主役は両横綱だが、取り巻く力士も魅力いっぱい。
九州場所が楽しみでならない。
最後に残念なニュースが飛び込んできた。
遠藤の引退だ。
華々しくデビューし、将来を嘱望されたが、怪我により本来の力を出せなかった。
大関に昇進して、由緒ある清水川を名乗る姿を見たかった。
幸い相撲界に残り、後進の指導に当たるとの事。
お疲れさまと言いたい。
九州場所は11月9日初日、23日千秋楽だ。