澤村拓一3年目今日現在通産22勝23敗。
最優秀新人王。
2年連続二桁勝利。
WBCメンバー選出。
確かに負けが先行しているのは彼らしいと言えば彼らしい。
しかし1年目の11勝11敗は打線がもう少し奮起しておれば16勝6敗程度には化けたはずだ。
新人からいきなり200イニング登板。
防御率も2.03だった。
昨年も1年目程安定感はなかったがそれでも10勝とジャイアンツの二桁勝利投手陣の一角を担った。
2年目は各球団からマークされ研究される。
どうしたって初めて活躍した年の翌年は成績が下降するのは仕方がない。
そんな中堂々と10勝を挙げたのだから称賛される事はあっても批判される事は・・・なくてもよいはずだ。
ところが、彼、澤村は何故か各分野から攻撃を受けてしまった感がある。
まず面白おかしく取り上げられるのが「筋肉」だ。
確かに彼のトレーニング好きは有名だが、これに多くの人が飛び付いた。
投手に不必要な筋肉では・・・とか、
まだその辺は確かにそのような所もあるかも・・・と思わなくもないが、
まあ掲示板を見ると、あるわあるわ、完全にこれはもう「ネタ」扱いである。
本人は真剣にトレーニングをしているのに、
もはや澤村=筋肉=笑の図式が出来あがってしまっている感じだ。
次に思いだすのが日本シリーズでのあの光景。
キャッチャー阿部がサインを見落とした澤村をポカリとやったあの場面だ。
好投してたんだよ。
シーズン中より間違いなくポストシーズンに入って良いピッチングをしていた。
しかし昨年一番状態の良かったポストシーズンで取り上げられるシーンと言えばあのポカリの場面だ。
この場面、阿部にとっては優れたリーダーというイメージが確立した瞬間であったと言える。
もちろん阿部は優れた選手でありリーダーであるが、それまでのイメージはお立ち台での「サイッコーデス!」の方が強かったのではないだろうか。
この瞬間、阿部はリーダーシップとはこうあるべき・・・というビジネススクールの世界にワープしたのである。
ところが好投澤村は、大事な時にサインを見落とすバカヤローとなってしまったのだ。
挙句の果てに6戦では、よりによって中田に同点ホームランを浴びてしまい降番するという印象の悪い終わり方になってしまった。
もちろん好投したのは事実であって、それに対する評価も確実に存在していたが、本来はもっと高い評価をもらえるような内容だったと思うのだが・・・。
今年はWBCにも選出され、慣れない中継ぎというポジションで4試合に登板しそれなりのピッチングを見せる事が出来た。
そして迎えた今年のペナント。
超絶6本柱先発陣で最初に勝ち星を挙げたのは澤村だった。
内容的には、もうちょっと・・・と言われても仕方ない所はあったが勝ち星を挙げた事には変わりない。
2戦目はあの甲子園だ。
1点も取れなかったあの甲子園。
澤村は7回まで2失点なので立派に試合を作った。
さあ、これからだ・・・という時に、離婚報道である。
週刊文春、新潮の2誌が例にもれずゴシップ記事をかっとばしている。
これで、また澤村への風当たりが強くなるんだろうなあ。
人さまの離婚話なんて何が面白いの?
昨日は全然良いところなく阪神打線につかまってしまってドームの連勝を止めてしまった。
この敗戦も離婚騒動と関連付けられネタにされてしまうんだろう。
澤村ってなんて気の毒なやつなんだろう。
これって一種の風評被害ではないかい?
澤村、菅野、宮國。
この3本柱が確立された時、
江川、西本、定岡。
斎藤、桑田、槇原。
を上回る3本柱を見る事が出来る。
それを心待ちにしたい。
負けるなよ、澤村!