影無茶のスポーツ24/7

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サブスク映画鑑賞記録「アイ・アム・レジェンド」 ドクター・クリピンの新型ワクチン・・・

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ウィルスミス主演。

2007年公開。

冒頭、テレビのニュース画面での医療レポートが映し出される。

キャスターが「医学の進歩は様々な難病を克服してきましたが、ドクター・クリピンの新薬に優るものはありません」と紹介し、ドクター・クリピンに「その新薬とは?」と尋ねる。

クリピンは「理論はシンプルです。自然界に存在する病原に手を加えて、治療薬にするのです」「ウィルスはとても危険な犯人だが、新薬で犯人を警官にすれば・・・安全になります・・・」

そこで映画は暗転・・・表れたのは3年後の世界。

 


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久しぶりに鑑賞したが、今回の方が別の意味で怖さを感じた。

先に紹介したドクター・クリピンを演じたのは、アカデミー賞女優エマ・トンプソン

僅か1分少々の出演だが、強い印象を残す。

この映画エンディングが2種類あるようだが、映画ではよくあることなので、あくまで上映されたものでの感想だ。

読書感想文 文藝春秋社「巨人軍VS.落合博満」 さすがの中溝康隆氏 

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巨人軍vs.落合博満 (文春e-book)

今回は読書感想文。

結構読書は好きで、紙の本はよく読んでいる方だと思う。

ここでは本の感想はほとんど書いたことがないが、今回は巨人つながりで、中溝康隆氏著「巨人軍VS.落合博満」について書かせていただこうと思う。

まず中溝氏だが、ご存知の方も多いと思う(特にブロガーには)。

スポーツナビブログ「プロ野球死亡遊戯」はあまりにも有名で、巨人ファンここに極めりという圧倒的な文章力に惹きつけられた人は多いだろう。

厳密に言えば当時プロの書き手ではなかったと思うが、読ませる力は群を抜いていた。

当然の流れで中溝氏は、プロのライターとしてデビューし現在に至る。

スポーツナビには多くの投稿者が居たが、この中溝氏と「幕下相撲の知られざる世界」の西尾克洋氏、「two-set-down」で錦織圭を追い続けていた今田望未氏が、後にライターとしてスポナビから飛び立っている。

私もスポーツナビブログがなくなるまで投稿を続けていたが、全ての記事がはてなぶろぐでインポート可能だったことで、今も読み返すことが出来るのは本当にありがたい。

 

さて、本題に戻るが、「巨人軍VS.落合博満」は、私たち(私?)がおぼろげながらも知っていた、落合巨人軍在籍の3年間の数々の問題を、多くの文献を引用しながら時系列に明らかにしてくれる。

オレ流と言われる落合氏の巨人在籍3年間。

多くのOBや外部から非難を受けながらも、オレ流を捨て、長嶋監督のために、チームのために試合に出続ける落合。

長嶋茂雄原辰徳、松井、清原との関係。

この本は、落合氏の別の一面をつまびらかにしてくれる。

中溝氏はいつも圧倒的な文章力で巨人軍、巨人の選手について情熱的に語るが、今回は随所に文献の引用を用いながら、著者の感情を出来る限り排除して事実を並べる。

いつもの中溝氏とは少しスタイルが異なるのかもしれないが、読む人がどのような感想を持つのか、それは読者に委ねている部分が多いのではないだろうか。

落合氏について書かれた本では、鈴木忠平氏の「嫌われた監督」が有名だが、それと双璧ではないかと私は個人的に思っている。

祝ドウデュース&武豊天皇賞秋制覇 JRA思い出のレース1997年「天皇賞・秋」エアグルーブ再編集投稿

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今回は特別編。

10月27日に行われた第170回天皇賞(秋)。

ドウデュースが最後の直線を驚異の末脚で突き抜けて優勝。

武豊の神騎乗が光った。

騎手に関する暗いニュースが続いていたが、この閉塞感を打開したのは結局武豊ジョッキーだった。

正に千両役者だ。

それにしても、ドウデュースは不思議な馬だ。

GⅠは4勝目だが、全て2~3番人気。

1番人気だった皐月賞と今年の宝塚記念は敗れている。

成績にムラはあるが、ダービーであのイクイノックスに勝っており、能力的にはイクイノックスと同等の力を持っていると言っても過言ではない。

でないと、坂のある府中の長い直線を、あのスローペースの中で、上がり32秒5で走ってこれるはずがない。

それもこれもユタカマジックの成せる業なのか。


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ジャパンカップで、ディープインパクのトラストクロップ、オーギュストロダンとの顔合わせは見物だ。

武豊ジョッキーは今回の勝利で天皇賞15勝目。

春8回と秋が今回で7回目のとんでもない数字。

デビュー3年目に、春をイナリワン、秋をスーパークリークで連覇。

メジロマックイーンで1着降格の苦い経験もあるが、依然として全く輝きを失っていない。

そんな武豊天皇賞・秋7勝の内、最も印象に残っているのは1997年のエアグルーブ。

直線で2連覇を目指すバブルガムフェローとの激しい叩きあいを制し優勝。

武豊の7年ぶりの天皇賞秋制覇を祝して、今年2月22日に投稿したエアグルーブの投稿を一部編集して、以下に再度掲載させていただく。

↓   ↓

1997年天皇賞・秋

エアグルーブが牝馬として17年ぶりに天皇賞を制覇したレースだ。

1950年代こそ牝馬秋の天皇賞を勝っていたが(春は牝馬優勝は1頭のみ)当時は牡馬の壁は厚かった。

ダービー、天皇賞・秋、ジャパンカップ等、混合GⅠを5勝したウォッカの登場はエアグルーブから11年後のこと。

ウォッカ以降はダイワスカーレットブエナビスタジェンティルドンナリスグラシュー、アーモンドアイ、クロノジェネシス、グランアレグリアなど幾多の名牝が出現しているが、エアグルーブが勝った当時はまだ完全に牡馬優勢の時代だった。

そんな時代の天皇賞・秋

前年の天皇賞・秋を戦後初の3歳で制覇したバブルガムフェローが1番人気。

前年の優駿牝馬ダイナカールと親子制覇を成し遂げたエアグルーブが2番人気。

エアグルーブとバブルガムフェローが、ゴール前、馬体を併せての激しい叩きあいは、火花が散ると言う表現がピッタリ。

この叩きあいを制したのが牝馬のエアグルーブだったことの驚き。

それとこのレース、本格化直前のサイレンススズカが大逃げを打っている。

見せ場十分の逃げで、サイレンススズカの大逃げがこのレースを更に印象深い物にしたと言っても過言ではない。

1年後の天皇賞・秋で、あの悲劇が起ころうとは誰も想像していなかっただろう。

そんな1997年天皇賞・秋

YouTubeには何本か投稿されていたが、結局フジの実況版が当時の記憶を最も思い起こさせてくれるのでこれにさせてもらった。

実況は多分大川アナウンサー。

違っていたら申し訳ない。


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天皇賞秋が2千メートルになって今年で41回。

牝馬の優勝は上記アエグルーブとヘブンリーロマンス、ウォッカブエナビスタ、アーモンドアイ(2回)の5頭だけだ。

同一騎手で別の牝馬により二度天皇賞秋を制したのは武豊ただ一人(ウォッカと)。

競馬界のレジェンドは55歳になっても、まだまだこれからGⅠの勝利を積み重ねてくれそうだ。

映画鑑賞記録「室井慎次 敗れざる者」まごうことなき室井慎次のドラマ

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思っていたより数倍良かった。

これが率直な感想だ。

ちょっと最初ハードルを低くしていたのかもしれないが。

柳葉敏郎が番宣でやりたくなかった原因など話していたが、やはり室井慎次はギバちゃん最大の当たり役だ。

今は警察を離れ、故郷秋田に戻り犯罪被害者・加害者の子供の里親をしている室井。

しかし、ある他殺死体の第一発見者となった事で、再び大きな渦に巻き込まれていく。

秋田での生活を通じて、里子との関係、望むと望まざるに拘らず再び警察組織に関係しなければならなくなっていく過程が描かれる。

そこに映されているのは、まごうことなき室井慎次であり、映画が進むにつれて室井度がどんどん高くなってくるように私には見えた。

「敗れざる者」は「生き続ける者」への壮大なプロローグ。

もちろん「生き続ける者」も鑑賞する。

 


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プロ野球ドラフト会議 巨人指名選手を中心に私見を述べる 

2024年のドラフトが終わった。

大方の想像通り、関大金丸投手、明大宗山内野手が複数球団で重複。

さらには青学の西川外野手も2球団の指名。

ヤクルトだけが愛知工業大の中村投手の一本釣りに成功。

くじによるハズレを避けて、金丸と共に評判の高かった中村投手の交渉権を獲得。

何が何でも投手の補強をしたかったヤクルトの戦略が見事にハマった。

金丸投手は中日、宗山内野手楽天が交渉権を獲得。

共に補強ポイントを補えたので万々歳。

西川外野手はロッテが獲得。

大学・社会人外野手の1位指名は球団評価が余程高くないと行われないが、西川は内野の経験もあるので、起用法に含みを持たせているようだ。

個人的に阪神は宗山指名でいくべきと考えていたが、藤川新監督が投手出身なので、まずは即戦力大学ナンバー1の金丸投手指名で勝負したと思われるが無念の結果。

巨人は重複1位で花咲徳栄の石塚選手を見事くじで引き当てた。

超高校級、将来性豊かな石塚の指名に成功したことで巨人のドラフトは成功だ。

金丸投手指名から内野手指名への転換だが、どちらも補強ポイントであり、菅野の穴として投手陣補強、坂本後継として内野手補強。

結果として金丸は1番先にくじを引いた中日が獲得したので、残り3球団はその時点で外れくじだった。

石塚についても、西武と重複によるくじ。

くじに勝って、獲得出来たことで喜びもひとしおだ。

昨年に続いて、阿部監督のくじ運の強さは頼もしい。

巨人は坂本後継だけでなく、岡本も大リーグ挑戦が確実。

吉川と門脇以外で将来レギュラーを張れる選手の育成が急務。

その穴を埋める候補として、石塚は十分に可能性がある。

2位が小柄で俊足、3位は大型で長打力もある、共に内野手を指名。

現有勢力の中山、泉口、秋広等もうかうかしておれない。

競争激化が選手のレベルアップにつながるのは間違いない。

昨年は1位西館投手以外全て社会人選手を指名して話題になったが、今年は高校生2名、大学3名の内訳となった。

尚、育成では6名を指名、内5名が高校生でその内4名が投手。

菅野が抜けても井上の成長を含め投手は層が厚く、内野重視の指名となったんだろう。

今年のドラフトも終わったが、必ずしも上位指名の選手が活躍するとは限らない。

昨年のドラフト1位選手の中で、どれだけの選手が1軍で働けたか。

当たり前だが、成功するかどうかはこれからの努力次第。

来年の今ごろ果たして今回指名された選手たちはどう成長しているか。

見守っていきたい。

 

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