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夏の甲子園100回記念大会 雑感⑤ 熱戦が続いたベスト8だが、気になる点もあって・・・

夏の甲子園100回記念大会も52校が姿を消してベスト4が決まりました。

一番面白いと言われる準々決勝。

それはおそらく、ベスト8を突破して準決勝に駒を進めることの難しさが試合展開に表れるからでしょう。

出場校の目標はそれぞれ異なると思いますが、ベスト8というのはひとつの憧れです。

優勝候補と呼ばれるチームにとっても、ベスト8は最低限到達したい場所であり、到達したらしたで今度はその壁を越える試練が待っています。

甲子園で急成長したチーム。

さらに上を目指しているチーム。

無欲で勝ち進んできたチーム。

様々なチームが激突する準々決勝。

必ず満員になるスタンドの大歓声が選手たちの力をさらに引き出してくれます。

それがドラマを生みだします。

4試合の内3試合が3対2のスコア。

内2試合は劇的な逆転試合。

下関国際は2回の先制点の場面、2点目の走者が本塁アウトになったのが大きかった。

ちょっと3塁回った時に膨れすたように見えました。

その分僅かに遅れたのではないでしょうか。

ここで2点目がとれておればと惜しまれます。

7回2死まで下関国際の鶴田投手は日大三打線をノーヒットに抑えていましたが、何となくペースとしては日大三ペースのような感じを受けてました。

それでも下関国際の伸び伸びとした野球は一つの在り方だと思いました。

近江対金足農も同様に終盤まで近江が2対1とリードして最終回を迎えましたが、これも何となく金足農のペースって感じでした。

近江は8回、9回のチャンスで追加点を取れなかったのが痛かった。

9回裏、最終回のあの無死満塁からのスクイズ

これ以上ない最高の場所に転がしました。

あの場面スクイズをやってきたら守備側は当然ホームフォースアウトにしたい。

あわよくばホームから打者走者のファーストゲッツーですが、1塁ランナー2塁ランナーはとにかく全力で走ります。

あの場所だとホームは絶対間に合いませんからファースト送球しかない状況。

ところがそのすきを突いて2塁ランナーまで生還しての逆転サヨナラ。

2塁ランナーの判断だそうですが、サードがファーストに投げるときにはもうサードキャンバスを回ってましたからね。

あの場面でバントをあの場所に転がした時点で結果は決まってしまいました。

あそこに転がしたバッターを褒めるしかありません。

逆転満塁サヨナラホームランがあれば(私的には逆転マヨナラサンルイホームランですが)逆転サヨナラツーランスクイズも出る。

ほんとに野球は何が起こるかわかりません。

しかしプロのスカウト陣は、吉田君にこれ以上投げさせたくない気持ちでしょう。

ここまで4試合を一人で投げぬいて球数実に615球。

はっきりいって異常です。

球数制限、登板制限は誰が何と言おうと絶対に必要です。

エゴが入り込んではいけません。

タイブレークが導入された今年の甲子園大会。

いつやるの、今でしょ!

 

ベスト4は四国1近畿1関東1東北1と地域が偏ることなく決まりました。

準決勝は西対西、東対東。

自然、決勝は2年連続東西対決となることが決まりました。

この形は盛り上がります。

優勝に最も近いのは大阪桐蔭

よほどの天邪鬼でない限り今日の段階でそう思わない人はいないでしょう。

準々決勝にきてエンジン点火という感じ。

今日は投手としての根尾は球が荒れていましたが、リリーフで柿木が出てこれるんですからね。

1校だけ次元が違う感じです。

1日休養日を経て準決勝。

高校野球もあと2日を残すのみですね。