影無茶のスポーツ24/7

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亀田興毅対アポリナリオ、絵にかいたような凡戦

亀田興毅7度目の防衛戦。

果たして彼に対する印象を劇的に変えてくれるようなボクシングが見られるのか?

結論から書くと、ある意味期待を裏切らない絵にかいたような凡戦だった。

例によってたいそうな選手入場パフォーマンスを繰り広げるが会場は盛り上がらない。

世界戦という緊張感もない。

アポリナリオからは挑戦者としての覚悟と言うか、気迫を感じる事が出来ない。

これは本当に世界タイトルマッチか?

何なんだアポリナリオこの軽い感じは・・・。

試合がはじまってすぐアポリナリオが左を打ってくる。

その時右の手が下がって右上半身ががら空きじゃないか。

パンチを出せば簡単に当たりそう。

こりゃあいくらなんでも楽勝かもって思った。

しかし、例によっていつもの通り、手数の少ない試合になってしまう。

亀田も変に打ち合えば、前回のようにパンチをもらってしまうので、無理をしない。

アポリナリオも後ろに下がりながら時折パンチを出す程度の、挑戦者にあるまじきボクシング。

その選手を倒せない亀田。

いくら相手が引き気味のボクシングといっても、この程度の逃げ足の選手を倒す事が出来ないのは問題だ。

相手をどのように追い詰めていくかという戦略など持ち合わせていないのだろう。

その場その場でいきあたりばったりのボクシング。

いつもかつもトップコンテンダーを相手に防衛をしろとは言わない。

しかし明らかに格下の相手と防衛戦をするならば圧倒的な勝利を見せなければならない。

それが出来ない亀田興毅

えっ?判定で大差をつけたじゃないかって。

こういう試合を圧倒的勝利とは言わない。

私は言いたくない。

全く盛り上がらない単調な試合に7Rから9Rあたりまで不覚にも居眠りしてしまった。

私は過去40年以上で数百試合はボクシングをテレビ桟敷ならぬテレビサイドで見てきたが試合中に居眠りしたのは生まれてこの方初めてだ。

会場が一番沸いたのは国歌を土屋アンナが独唱すると紹介された時だったのではないか。