結局稀勢の里は11勝4敗という成績で場所を終えた。
両横綱に勝ちながら、苦手力士に敗れるなどして横綱挑戦は白紙に戻る事になった。
私的には3日目に平幕栃煌山に敗れた時点で今場所後の昇進はないと考えていたのだが、例によって昇進基準が変わってきて14勝どころか13勝でも昇進というムードになっていた。
もう半ばうんざりしながらその動きを見ていたが、結局7日目に3敗目を喫し万事休す・・・一からやり直しとなってしまった。
と思ったら、な、な、何と12勝なら来場所も綱取り場所になると新たな救済の言葉が発せられたのには驚きを通り越してあきれてしまった。
稀勢の里には責任はない。
弱いのは全て自分が悪いのだし、その結果は自分にふりかかる。
その壁を自身で破らなければ横綱など務まるはずもないのだ。
まだ27歳と若いんだし、ゆっくりだが着実に(四股名とは違っているが)実力をつけてきた稀勢の里の事だから、怪我さえしなければいずれは己の力で綱を張れるだろう。
それまで何故待てないのか。
今回に限った事ではないが横綱審議委員会や北の湖理事長は何故、いつもいつも公の場で勝手に自分の意見をさぞ決定のようにベラベラとしゃべってしまうのか。
今日は、全勝でないとダメと言ったと思ったら、日が代われば14勝でも、次の日になったら13勝でも・・・昇進OKのような事を平気で言う。
いつもいつも、舌のねも乾かない内に言う事が変わるのは一体何なんだ。
大体、新聞紙上に載る横綱昇進以前の3場所通算記録での比較もよくわからない。
大抵の場合、この直前3場所の勝敗の比較が成される。
しかし実際の基準は直前2場所のはずだ。
3場所を比べても意味がない。
2場所連続優勝かそれに準ずる・・・というのが数字上の基準だ。
横審の二枚舌と、その時の角界の事情など関係ないように、もっとはっきりと基準を謳って、それのみ昇進のものさしとすれば良いのだ。
たとえば、2場所で27勝以上で優勝を1度は含む・・・とか。
力士達もこの方がすっきりするんじゃないだろうか。
ちょっと考えて欲しいよ。