各チーム30試合程消化した。
ジャイアンツとの試合というフィルターを通してだが一番強いのはカープだと思っている。
結果としてたまたまジャイアンツが大きく勝ち越しているが、総合的に見てカープは最終的に2位になるだろう。
タイガースも確かに強いが144試合維持できるかと言えば、不安の方が大きい。
そんなカープとの第7回戦。
開幕戦で決勝タイムリーを放ち劇的な復活を遂げた脇谷が今日はプロ入り初のサヨナラ打を放ち、再ダッシュの予感を感じさせる勝利を飾った。
そのお膳立てをしたのが1軍に復帰したばかりの亀井だった。
私は亀井を見る時、いつもかつてジャイアンツに在籍した斉藤宜之を重ねてしまう。
同じ原監督政権下にあって斉藤選手も5番に定着しチャンスに強い所を見せて脚光を浴びた。
しかし長くは続かず怪我などもあって2008年を最後に引退した。
亀井選手も2009年にブレイクした後、故障が重なり表舞台から去ってしまっていた。
2009年の活躍の印象が余程印象深いのか、
今シーズン前、このスポナビでも亀井選手が話題に上り待望論なども沸き起こった。
私も亀井選手がこのまま斉藤選手のように復活することなく記録より記憶に残る選手となるのか、
再び光を放ち亀井伝説第2章を作る事が出来るのか凄く気になっていた。
静かにその日はやってきた。
延長10回、亀井の打球は3年間の思いが乗り移ったかのように丸の頭上を超えていった。
全国のジャイアンツファンの気持ちと亀井の思い。
あの打球は誰が守っていても取る事は出来なかっただろう。
亀井が帰ってきた。
5月の初戦、ジャイアンツは大きな大きな勝ち星を得る事が出来た。
お帰り!亀井。