今年のストーブリーグ。例年より静かなジャイアンツ。ここまで脇谷、クルーズの補強が目立つくらいです。あとは既に報道されているギャレット・ジョーンズを獲得出来れば補強完了という状況の中、阿部がジョーンズ入団なら捕手復帰との記事が・・・。
貧打に泣いた今季のジャイアンツ。
野球は投手を中心とした守りの方が大切と思う私でさえも、あまりのタイムリー欠乏ぶりと本塁打激減ぶりに唖然としておりました。
優勝したスワローズとクリーンナップトリオを比較すると、単なる打撃成績以外にも大きな違いを見つける事が出来ます。
スワローズとジャイアンツの3、4、5番に座った人数を記させていただくと
3番 4番 5番
スワローズ 4人 4人 7人
ジャイアンツ 7人 8人 10人
いずれもジャイアンツが多くの選手を配置しています。
これは選手層の厚さではありませんね。
それぞれの打順を任しきれる選手がいなかったという事に尽きます。
特に4番。
何と言っても4番は球団の顔です。
ジャイアンツは第何代と冠を付けて4番打者だれそれと表現しますが、最近は大安売りの状態でした。
スワローズの4番は畠山がドーンと座って97試合。
ジャイアンツは阿部が最も多く53試合でした。
ちなみに3番もスワローズは川端が68試合で山田が70試合。
7月中旬からは2番川端3番山田で完全に固定化出来ました。
やはり中軸は固定するにこしたことはありません。
まあ、今季ジャイアンツにそういう選手がいなかったというのが実情ですけども。
(数字はヌルデータを参照させていただきました)
そういう意味でギャレット・ジョーンズの獲得を目指すのは正しいです。
もちろん来てみないとわからないですが来る前から駄目と決めつけるのも問題があります。
大リーグでの成績を見ると確実性には欠けるような数字ですが20発程度コンスタントにホームランを打っているのは魅力です。
名前も何だか力強そうです。
当然4番候補でしょう。
4番が固定すると3番、5番も固定しやすくなります。
セカンドの補強と4番の補強。
ウィークポイントを狙い澄ましたジャイアンツの補強はいいんじゃないでしょうか~。
あと一つウィークポイント。
それは捕手。
小林の成長を願うのはファンだけでなく球団としても当然の思いです。
しかしそれが難しいとなった場合、勝つための手を打つのがプロ野球です。
育てながら勝つと言えば聞こえがいいですが、現実は厳しい。
ジョーンズがファーストを守ることで阿部慎之助が捕手に復帰するというのは勝つためには・・・正しい選択かと。
阿部もファースト守ったなら、2割8分、30発、打点80は欲しかった。
今季の成績は悪すぎました。
一気に衰えがきてしまったのでは・・・そう考えてしまいます。
全盛時の打撃は難しくなったとしても、インサイドワークで投手陣を引っ張る。
打順は6番あたりで2割6分、20発、60打点。
それで十分に役割を果たす事が出来るでしょう。
かつて他球団の4番ばかり獲得して、とんでもチームを作ってしまった時とは違います。
狙い撃ちの戦力補強。
伸びて来る若手はどんな状況下でも伸びて来ます。
自然若手に切り替わる時期がきます。
それはもうすぐ目の前にきています。
その時実力を発揮できるように準備しておく。
それが若手に求められています。
それがプロだと思います。