宮国が東京ドームオープン戦の開幕試合の先発を任され、充分に合格のピッチングを見せてくれた。
桑田以来となる二十歳の開幕投手が現実味を帯びてきた訳だが、はたして宮国は過去のジャイアンツ高卒投手と比べてどこまで活躍出来るのか?
宮国投手開幕投手候補1番手記念として、ちょっとタイムカプセルから二十歳時点である程度活躍した選手をピックアップしてみたい。
まず何といっても堀内恒夫。
新人の年に16勝2敗という成績もさることながら、その年から13年連続二桁勝利。
V9巨人のエースとしてその勝負強さは比類なきものがあった。
高橋一三。
優勝決定のマウンドには必ず彼が居た・・・といっても言い過ぎではない左のエース。
彼は1年目0勝0敗で2年目に6勝5敗。
3年目6勝、4年目7勝で5年目にブレイクの22勝。
この2年目6勝というのは宮国の成績と符号する。
新浦寿男。
静岡商を中退し入団。
二十歳の時は4勝3敗、その後も数年間成績は低迷するも入団9年目から開花する。
江川と二本柱を形成した西本聖は3年目21歳時に8勝をあげるが、翌年は4勝と半減し、二桁勝利をあげたのは入団6年目24歳の時だ。
そしてあの桑田、斎藤、槇原の3本柱はどうか。
槇原寛己。
入団2年目二十歳の時に12勝。
2年目3年目とやや下降するが、長年に渡って安定した成績を残す。
斎藤雅樹。
2年目は4勝に終わるが、3年目12勝。
その後3年は低迷するが24歳で20勝を記録するとその後大活躍し通産180勝まで勝ち星を伸ばす。
桑田真澄。
19歳の時に15勝。
二十歳での開幕投手はある意味当然の成績だったのだ。
その後6年連続二桁勝利。
真田裕貴。
新人の年に6勝をあげ将来を期待されるも、2年目以降成績は落ち、結局入団年が一番成績が良かった。
條辺剛。
入団2年目に7勝をあげるが、その後泣かず飛ばずでプロ通産9勝に終わる。
その他にも定岡、木田、香田、水野等々いるが活躍するのは24~5歳からである。
宮国選手も昨年一躍脚光を浴び、今年も順調なスタートを切ったが過去幾多の高卒投手を襲った大きな壁。
その壁を打ち砕く事が出来るのか。
いずれにしても過度な期待をかけすぎないように暖かく見守っていくようにしたい。