今、エキシビションを見ながらこれを書いている。
戦いが終わった後のエキシビションは楽しい。
エキシビションで私が思い出すのは水津選手のエキゾチックなエキシビションナンバーだが、最近はどの選手もエキシビション用に素敵なプログラムを作ってくれる。
中継ではとんと見られなくなったアイスダンス、ペアのスケーティングも見られて良かった。
ところで水津さんは今どうしているのだろう。
さて男子フィギュア。
普通であればソチに向けて絶対王者としてその立場はより強固な物になるはずだった。
しかし実際は違った。
はっきり言って混迷の度合いを強める事になった世界選手権だったと言えるだろう。
もちろんパトリック・チャンの優位は動かない。
しかしデニス・テン、ハビエル・フェルナンデス、ケビン・レイノルズ、そして我らが高橋大輔、羽生結弦。
4大陸で驚かせたハン・ヤン、この世界選手権では不調に終わったがフローラン・アモディオ、そして「私、4回転絶対失敗しないんです」のプルシェンコが復活してくるかもしれない。
正に群雄割拠。
女子がトリプルアクセルという最高難度を跳ぶよりは、コンビネーションで得点を稼ぐ方向になっているのと違って、男子は4回転必須化状態だ。
チャンもバンクーバーまでは4回転を飛べなかった選手の一人だ。
それが今や最も安定して4回転を跳べる選手の一人になった。
バンクーバーで巻き起こった4回転を跳ぶか跳ばないかの議論。
その議論はあっという間に終止符がうたれた。
ケビンレイノルズのように4回転を3度も入れてくる選手まで現れた。
もはや4回転はメダルを取る為の最低条件だ。
その上でミスをしない。
もう男子フィギュアは異次元の戦いだ。
我らが日本選手達。
羽生の魂の滑りは彼がソチへの階段を確実に上っている事を証明して見せた。
まずは代表キップ争いが大変だが怪我を完璧に直してオリンピックシーズンを迎えて欲しい。
高橋はいつも書いているが世界一のエンターテイナーの座は揺るがない。
彼の持つエキゾチックな雰囲気は誰の追随も許さない。
ソチのエースは誰が何と言おうと高橋だ。
無良選手も力を出し切った。
この経験は代表争いに生きてくる。
ここに小塚、織田、町田が加わるのだから大変だ。
さあ~、いよいよソチへのカウントダウンだ。