宝塚記念も終わりいよいよ夏競馬突入という感じだ。
CBC賞はご存じのようにサマーシリーズスプリントに組み込まれている。
このサマーシリーズというのがどれほど調教師やオーナーにありがたられているのかがもう一つよくわからない。
と同時に、競馬ファンから見てもサマーシリーズがなかったら馬券を買わないのか…というと、きっとそんな事はないだろう。
皆さんの中でトランスワープ、サマーシリーズ優勝だあ~~!スゲエ!って思った人はごく少数だろう。
いや、中にはサマーシリーズ命!っていうファンがいたって全然おかしくはないけれど。
ただ間違いないのは導入して最初の2~3年はJRAも盛んにPRしていた記憶があるが、今はJRAのホームページでさえサマーシリーズの情報を見つけるのは簡単ではない。
しかし、サマーシリーズのチャンピオンになれば賞金以外に褒賞金が馬主に3200万円、調教師に800万円がもらえるらしいので魅力と言えば魅力なのかもしれない。
確かに厩舎運営という観点から見ると、夏を休養にあてる馬、GⅠ戦線にはちと足りないが、夏に強くメンバーが多少でも落ちると勝負に行ける馬など使い分けがやりやすいという事はあるだろう。
ようするに出走してくる馬の勝負気配をいかに読む事が出来るかが肝心という事だ。
ちょっと過去の優勝馬を掲げてみると、
スプリントが
2006年シーイズトウショウ(鶴留)
2007年サンアディユ(音無)
2008年カノヤザクラ(橋口)
2009年カノヤザクラ(橋口)
2010年ワンカラット(藤岡)
2011年エーシンヴァーゴウ(小崎)
2012年パドトロワ(鮫島)
サマー2000が
2006年スウィフトカレント(森)
2007年ユメノシルシ(大久保洋)
2008年ミヤビランベリ(加藤)
2009年ホッコーパドゥーシャ(村山)
2010年ナリタクリスタル(木原)
2011年イタリアンレッド(石坂)
2012年トランスワープ(萩原)
あまりこれと言って特徴は感じられないが、スプリントがパドトロワ以外全て牝馬に対して、サマー2000がイタリアンレッドのみ牝馬であるというのはちょっとした傾向か。
調教師で見てもカノヤザクラの橋口氏以外はすべて違う調教師なので、上手く分け合っている感じだ。
今年はすでにサマースプリントのみ第1戦を終えており、函館スプリントSで何と前年優勝のパドトロワが勝っている。
その後アイビスサマーダッシュ、キーンランドカップと連勝してサマースプリント優勝を遂げている。
最近は暑くなってくると走り出すので連覇を狙っている感じではある。
さて第2戦CBC賞だが、このレース夏のハンデ戦開催となってから1番人気は過去(1015)らしいが1着はダッシャゴーゴーで、3着はと見たらこれもダッシャゴーゴーだった。
何の事はない、ダッシャゴーゴーしか1番人気で馬券になっていない訳だ。
それと、このレースいわゆるリピーターが多い。
上記のダッシャゴーゴー以外にもこの10年で、シーイズトウショウ、リミットレスピッド、スピニングノアール、ヘッドライナー、ゴールデンロドリゴが2回以上3着以内に来ている。
今年のメンバーで見るとマジンプロスパー1頭のみ可能性がある訳で、トップハンデ、もしかしたら1番人気の二重苦を背負う事になるが、押さえておかねばならないだろう。
軸はやはり牝馬を狙ってみたい。
何と言ってもパドトロワが勝つまでは6年連続牝馬が優勝している。
元々牝馬は夏に強いと言われており、実際に結果もそうだ。
ここではバーバラを推したい。
1200m戦を中心に使われており、4歳牝馬でハンデも53Kと狙いごろである。
鞍上もこのコースこの距離得意の浜中で是非とも狙っていきたい。
その他では前述のマジンプロスパー、重賞戦線ばかり走って来て、今回裸同然51Kで武豊が乗る3歳馬ザラストロ、前走1番人気で1着サドンストーム、高松宮記念の内容が良かったハクサンムーン、残る牝馬のザッハトルテ、アイラブリリまで。