完全復活武豊は今年GⅠ2勝を含む重賞11勝目をあげた。
やはり競馬界は武豊が元気でないとつまらない。
さてジャパンカップ。
思えば第1回のジャパンカップ。
外国勢のド迫力に度肝を抜かれ、日本馬は永久に勝てないと思われた。
外国馬関係者の日本では競馬場で鹿が走っている・・・という言葉は当時の日本馬のレベルを物語っている。
あれから33年。
今や日本馬は間違いなく世界のトップ集団に位置している。
凱旋門賞で1番人気の馬が登場する程だ。
正に隔世の感。
さあ今年のジャパンカップはどうなるか。
正直メンバーは例年に比べて落ちる。
外国馬は最近勝てそうな馬がほんとにこなくなった。
でも日本馬もGⅠ戦線で勝ち負けを繰り返している馬が少ない。
1点で勝負するなら何も考えずにエイシンフラッシュとジェンティルドンナで良い。
しかしジェンティルが果たして連に飛び込んで来れるのか・・・。
そこが今回のポイントだ。
確かにこのメンバーでは格が違う。
ただ昨年のジャパンカップで見せた牡馬をもしのぐ闘志は今年の秋2走では見られない。
好位につけて直線伸びてくるが、何としても前の馬を抜こうという迫力はない。
そうなのだ。
ジェンティルドンナは牝馬としての本能、将来母になる・・・という事に目覚めかけているのだ。
それにジェンティルは既に牝馬3冠とジャパンカップを勝っている。
もう充分に勲章は取っている。
ドバイシーマは何としても取りたかっただろう。
サンデーではなく石坂氏が。
あのドバイで2着に敗れてからは、ジェンティルの最大目標は無事に引退して繁殖に上がる事になった。
確かに種牡馬と違って1年に1頭の子供を産むだけなので、レースで稼げるだけ稼ぐという考えもあるだろう。
しかしジェンティルはその域にある牝馬ではない。
究極に仕上げすぎると繁殖に影響してしまう。
今年の2走は若干緩めの仕上げだったはずだ。
それでも能力の高さとレースセンスの良さで宝塚3着、天皇賞2着とまとめられる訳だ。
そして迎えたジャパンカップ。
ここで大負けする訳にはいかない。
せっかく昨年取った勲章が少し色あせてしまう。
ほんとに仕上げが難しい。
調教師の中には、将来の事を考えず、近寄りがたい程究極に仕上げる人もいるだろう。
しかし石坂氏は必ずジェンティルの将来を考えているはずだ。
研ぎ澄まされるほどには仕上げて来ないだろう。
(牡馬の場合は別ですが)
それでも3着以内には充分届くだろうし、このメンバーなら2着もある。
いずれにせよ今年で引退は確実だろうし、無事にレースを終えて欲しい。
でもって予想は・・・。
○ジェンテイルドンナ
▲アンコイルド
以上です。
いいレースが見られますように。