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ソチ五輪雑感8:フィギュアスケート、初の団体戦が始まる

ついにソチオリンピックの競技が始まった。

上村愛子選手の予選一発通過の嬉しいニュースと共に、伊藤みき選手が無念の負傷により出場断念という悲しいニュースもあった。

スノーボードスリープスタイルでは日本選手の先陣を切った17歳角野が準決勝で決勝進出をかける事になった。

全ての世界選手権やWカップが一挙に行われるイメージのオリンピック。

4年に一度の特別な大舞台。

そんな中、フィギュアスケート団体戦が始まった。

フェンスに施される五輪のマークが本番である事を強く印象付ける。

まずは男子SP。

注目のエフゲニー・プルシェンコ

久々とは思えない迫力の演技。

自ら、プルシェンコここにありと世界に向けて存在をアピールしているように見えた。

この圧倒的な存在感はなんなんだ!

やはりロシア代表はプルシェンコでなければと思わせる。

直後に滑ったジェレミー・アボットが思うような演技が出来ず、キスアンドクライで頭を抱える。

これが団体戦の怖さだ。

パトリック・チャン

あれほど完璧を誇ったチャンのジャンプが上手く決まらない。

これがオリンピックのプレッシャーなのか。

個人戦までにどう立て直してくるのか。

そして最終滑走、羽生結弦選手。

「パリの散歩道」

プルシェンコの力強さ、チャンの優雅さ、そのどちらも併せ持つ羽生独特の繊細な世界。

初のオリンピック、日本フィギュア陣最初の滑走者、しかも団体戦

彼はこの過酷とも言えるシチュエーションの中、見事に演じ切った。

2位ロシア、プルシェンコに6点以上の差をつけ世界ランキング1位の看板が嘘偽りのない物である事を世界中に見せつける事が出来た。

個人戦に向けて精神的にも優位に立てたのは大きい。

羽生結弦、恐るべき少年だ。

今試合は団体ペアSPをやっている。

木原・高橋組は昨年のこの日に結成して僅か1年でここまで成長してオリンピックに晴れ舞台に立つ事が出来たとの事。

どれだけの努力を積み重ねてきたのかは想像に難くない。

オリンピック最高の舞台で、今演じられる最高の演技をしたのではないか。

本人達は細かいミスがあったと言ってたが、丁寧に滑っていたし、心に響く演技だった。

第1グループ3組中トップというのは素晴らしい結果だ。

二人にとってかけがえのない大会になるだろう。

フリーで再び息のあった演技を見せて欲しい。

いやあ、オリンピックって本当にいいですね。