場所後大関昇進を確実にした段階で、実は左ひざに深刻な怪我をしているという報道を目にしました。
その瞬間、短命大関に終わってしまうのではと危惧の念を抱きました。
28歳と決して若くない年齢。
平成生まれの活きのいい力士がいよいよ頭角を現してきた角界。
22歳で小結に昇進し、将来性を嘱望された豪栄道ですが怪我に泣かされここまで遠回りを余儀なくされました。
しかし二場所の負け越しスライドが含まれる物の、関脇連続在位14場所、昭和以降1位という安定感は特筆ものです。
関脇での成績は(15場所)132勝92敗1休、勝率.587、準優勝4回、殊勲賞5回、技能賞1回。
(相撲レファレンスより)
ここで怪我なく夏巡業に参加出来ていたならば、この1年を勝負と位置付け、本場所で上を目指すパフォーマンスを発揮出来たかもしれません。
巡業の中でも大きく力を伸ばすと言われている夏巡業。
9月場所を万全の状態で出場する為に巡業を休場せざるを得ない現状は厳しいですが、考えてみれば、勇気ある決断だったと言えるのかもしれません。
考えてみれば、44年前の大阪出身大関前の山も場所前の怪我で新大関場所を全休し、結局それが元で大成することなく土俵を去ってしまいまいた。
何だか負の連鎖を感じさせる今回の怪我。
幸いなのは全休は本場所ではなく巡業である事です。
こうなれば良い意味で開き直って身体を万全にし9月場所を乗り切って次につなげてほしいです。