井岡一翔。
一昨年までは内山、山中と並び日本を代表する世界王者だったことに異を唱える人は少ないでしょう。
しかし彼にはロマゴンとの対戦を避けた印象がつきまとい、先に八重樫が勇敢に挑戦を受け、さらには井上の衝撃的な勝利により俄かにロマゴンとの対戦がクローズアップされる現状、井岡はもはや話題の中心ではありません。
ロマゴンとの対戦が実現しなかった本当の理由は知る由もありません。
マッチメイクの難しさもあったでしょう。
テレビ局の思惑もあったかもしれません。
世間では井岡が対戦を避けたという声が大勢ですが、真実は本人のみぞ知るってところだと思います。
そんな井岡が大晦日のノンタイトルを経て、いよいよ4月22日にWBA王者ファン・カルロス・レベコへの挑戦が決まりました。
WBCがあのロマゴン、IBFは昨年敗れたアムナット・ルエンロエン、WBOはWBAスーパー王座も兼ねるファン・フランシスコ・エストラーダ。
エストラーダとロマゴンは対戦が取りざたされており、レベコと対戦というのは常識的なマッチメイクだと思います。
レベコも強敵ですが、まずはこの戦いに勝利してTBSフライ級王者を返上し、ロマゴンがスーパーフライに転向する前に捕まえて欲しいです。
事ここに至っては実現の可能性は低いのかもしれませんが、勝っても負けてもロマゴンと戦わなければ井岡の物語(それが最終章でないにせよ)は大切なピースが欠けたまま未完成で終わってしまうのではないでしょうか。
まずはその為の一里塚。
ぜひとも輝きを取り戻してほしいですね。
ファン・カルロス・レベコ 36戦35勝(19KO)1敗
井岡一翔 17戦16勝(10KO)1敗