柔道男子73キロ級で大野が2大会ぶりの男子金メダル。
柔道で日本選手が優勝する度に、モントリオールで上村春樹氏が優勝した時に実況アナウンサーが(確か今は亡き三好アナウンサー)柔道会場の日の丸は美しいと語ったのを思い出します。
柔道はここまで金1、銅5と全階級男女でメダルを獲得しています。
負けて銀より、勝って銅の方が選手にとって後味という意味では良いのかもしれません。
「2位じゃだめなんでしょうか」連舫議員の言葉が思い出されます。
シチュエーションによってどちらにでも使える便利?な言葉です。
選手たちの表情を見ていると、2位でも3位でも充分に輝いています。
特に重量挙げ銅メダル三宅選手の涙。
彼女の頑張りに対するご褒美として金と同等の価値があるように思いました。
そして何と言っても本日のハイライトは男子体操団体の金メダルでしょう。
栄光への架け橋から12年。
内村選手が、いつまでもアテネと言われるようではいけない的なことを語っていましたがついにやりました。
もう日本体操は美しいだけではありません。
力強くて美しい。
悲願の団体金メダルです。
予選で失敗した田中も別人のように好演技を連発。
全種目に渡って安定していた加藤。
ロンドン骨折から甦った山室。
予選の床では明らかに力み過ぎて(彼からすれば)信じられないほど低得点だった白井。
しかし決勝は16.133といういつもの白井。
やはり練習は嘘をつきません。
こうして見ると予選で失敗して、苦手のあん馬から始まることになりましたが、
最後がお家芸とも言える「鉄棒」「床」になり、これ以上ないドラマチックな展開になったのではないでしょうか。
団体金の呪縛から解かれた男子体操陣。
個人戦で出場する内村、白井、加藤は団体金の呪縛から解かれ、これぞ体操ニッポンという演技を見せてくれることでしょう。
テニスでは錦織が苦しみながらも3回戦進出。
「テニス人生でもっとも辛い敗戦」と語っていますが、ツアーに比べオリンピックに対する目的意識が潜在的に(本人が気付いていなくても)どうしても低くなりがちなのが影響したのではないでしょうか。
ジョコに9連敗中の錦織にとっては大きなチャンスですが、五輪後のツアーに影響が出ない事を祈ってしまいます。
卓球は石川がまさかのアクシデント。
福原は好調に勝ち進んでいますが、フェンシング太田の1回戦敗退、サッカーの守備陣崩壊など、競技に寄って明暗がはっきりわかれているのがここまでの特長ではないでしょうか。