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PARIS 2024 ここまでの団体種目、個人対戦種目、個人単独種目別に獲得メダル数を見ての考察

パリオリンピックも、はや終盤。

既に競技が終了した種目も多い。

今これを書いているのが明けて8月7日だが、ここまで日本の獲得メダルは金10銀6銅11となっている。

これを表題で勝手に名をつけた3カテゴリーで分けると以下の通りになった。

団体は団体と名のついた競技とバスケット、バレー、サッカーなど明らかにチーム戦と言えるものを団体とした。

個人対戦は、文字通り相手選手と向き合って勝負する競技を個人対戦とし、卓球、バドミントンのダブルスもここでは個人対戦に入れた。

個人単独はあくまで自身の記録、点数が相手選手より上回るかどうかで順位が決まる競技を個人単独とし、競泳、陸上も結局は自分との戦いなので単独とした。

ちなみに競泳も陸上もリレーはチーム戦の要素が高いので団体に入れる。

金(10個)

・団体(体操男子、フルーレ男子)2個

・個人対戦(エペ男子、柔道女子48キロ、柔道男子66キロ、81キロ)4個

・個人単独(体操男子個人総合、鉄棒、スケボー男子ストリート、女子ストリート)4個

銀(6個)

・団体(エペ男子、柔道混合、)2個

・個人対戦(柔道男子90キロ)1個

・個人単独(競泳400メドレー男子、スケボー女子ストリート、女子パーク)3個

銅(11個)

・団体(総合馬術、フルーレ女子、サーブル女子)3個

・個人対戦(バドミントン女子ダブルス、混合ダブルス、柔道女子57キロ、男子60、73キロ、卓球女子シングルス)6個

・個人単独(男子ゴルフ、体操平行棒)2個

 

合計27個のメダルをカテゴリー別にまとめると以下の通りだ。

団体7個、個人対戦11個、個人単独9個。

さらに種目別に集計しなおすと以下の通りとなる。

柔道8個、体操4個、フェンシング5個、スケボー4個、バドミントン2個、競泳、ゴルフ、卓球、馬術が各1個。

上記以外に、卓球の団体戦が現在行われており、さらに、レスリング、陸上、スケボーパーク、スポーツクライミング、アーティスティック・スイミング、ブレイキン、などでメダルの上積みが期待出来る。

日本は伝統的に団体競技に強いイメージがある。

しかし今大会は男女バレー、男女バスケット、男女サッカー、アーチェリー、などでメダルが取れなかった。

どれも戦前の期待は高かったが、結果が伴わなかった。

アーチェリーはよくわからないが、バレー、バスケットは大会前にピークを過ぎてしまっていたように思う。

メディアは期待を込めてか、人気に乗っかってか知らないが、報道量が多かったし、選手は気づかない内にプレッシャーがかかっていたのだと思う。

団体競技は歯車が嚙み合うと(特に日本チームは)持てる力以上の物を出してくるが、ひとつ歯車が狂うと、全てのリズムがおかしくなってどんどん悪い方向に動いてしまうので怖い。

個人対戦は獲得メダル11個の内、柔道が7個を占め、バドミントンがダブルスで2個、とフェンシング、卓球が各1個となっている。

ここにレスリング、ブレイキンで何個上積み出来るか。

個人単独はここまでスケボー堀米選手とゴルフの松山選手以外全て二十歳以下。

このカテゴリーはとにかく若い選手が物おじせず、プレッシャーもかかっているはずなのに、延び延びと楽しんで演技をしている印象だ。

こうして見ると、柔道、レスリングは伝統的に日本が強いこともあってか、金メダル至上主義が強すぎるように感じる。

余程力が傑出しているか、精神的にも強くないとプレッシャーに負けてしまうだろう。

柔道選手団が帰国してからの記者会見を見たが、当たり前かもしれないが、試合とは違って明るく楽しい、よい意味での現代っ子ばかりだった。

指導者は試合で、持っている力を出し切ることが出来る精神状態に持っていくことが大切だと思う。

残り5日間。

まだまだ多くのドラマを見せてくれるだろう。