今日はスポーツ24/7はお休みいただき仕事以外全部趣味でお付き合いください。
以前書いたように現在時間があれば読書に勤しんでいます。
3月5日の投稿で村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を今さらのように読み始めたと書きました。
しかし、世界の終わりを読んでいると、これこそが村上なのだと思いました。
まだ上巻を読み終えたところですが、若かりし村上の勢いを強烈に感じています。
これでもかという状況説明ですが、描写がくどくならずにリズム感よく読ませる。
非日常の世界を描いているのに違和感を感じない。
活字上を生き生きと動く登場人物。
村上の感性がこの作品でいよいよ本格的にほとばしったんですね。
ただ、SEX描写は今も昔もどうもいけません。
何というのか、品がない。
登場人物が違ってもいつも同じで、不必要に描写がくどいです。
これだけはおそらく変わらないでしょう。
積んどく状態から救った上巻を読み終えた後、少し期間を開けて下巻を購入しました。
明日から下巻を読み始めます。
村上と言えば村上龍も忘れてはいけません。
ところが私は村上龍の小説を読んだことがなく、エッセイや対談物、経済書や企画物ばかり読んでいます。
テレビでは、カンブリア宮殿も見ていますし、昔、岡部まりと二人で司会をしていたトーク番組Ryu’sBarもファンでした。
そんな村上龍の本で私が最初に手に取ったのが「世のため、人のため、そしてもちろんじぶんのため」という本。
20年程前の発売ですが、SM嬢とのメールのやりとりを一冊の本にまとめた物です。
話題は多岐にわたり、インテリジェンスあふれるスタイリッシュな内容で、もしかしてこれは村上龍の、メール交換という名を借りた一人芝居なのではと思ったのを覚えています。
こういったメル友(古っ!)関係に、あこがれさえ感じるおしゃれな内容でした。
こうして紹介すると、もう一度本棚から取り出して読んでみたくなります。
話を戻します。
世界の終わり・・・上巻を読み終えて、下巻を買うまでに読んだ本は、
現在映画でも上映中ですが私の住んでいる近くの映画館では映りません。
小説の中に、資料という見出しの章立てと数字で現した時系列の章立てが出てきます。
資料を読者に読ませながら、真相にたどり着かせるような手法で描かれているので、難解ではありますが、読後にもう一度ザ~っと呼んで見る値打ちはありますね。
頁数も少なく、アッと言う間に読み切ることが出来ます。

- 作者: 奥田英朗
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スポーツ関連でブログを上げさせて貰っているので、参考になるかと購入しました。
部分的にヒントにもなりそうですが、全体的なトーンはやや軽めな印象です。
エッセイ系だけでなく小説ももう少し読み込んでいきたい作家さんですね。
とにかく文章の上手さは見事で、読むだけで怖い!。
映画版では大竹しのぶさんが出ていました。
さんまが盛んに大竹しのぶに向かって「黒い家!」と叫んでいたのを思い出します。
映画を見た人に聞くと、大竹しのぶの演技がとにかく凄かったとのこと。
これはレンタルを借りて見なければなりません。