大相撲九州場所も10日目を終えていよいよ終盤戦。
今年名古屋で優勝同点だった平幕隆の勝も同じく1敗で並走。
2敗で阿炎と尊富士が追い、新大関大の里や若隆景など6力士が優勝圏内に留まる。
大の里は今日の10日目に敗れたが、相撲内容は決して悪くなく、地力があるので3敗まで優勝ラインが下がればチャンスはある。
そのためにもこれから当たる先輩大関には勝つことが求められる。
さらに、怪我から復帰の尊富士が勝ち星を重ねており、虎視眈々と優勝を目指す。
それを上回る出来が豊昇龍。
負ける時は酷い相撲を取ってしまうが、今の所その兆候が全く見られない。
優勝は琴櫻、豊昇龍、尊富士の3力士から出るのは間違いない。
上位陣が強いと相撲は面白い。
三役や、幕内力士が活躍するのも面白いが、強い者が強い勝ち方を見せることこそがスポーツの醍醐味だ。
ひとりだけ、あるいは1チームだけが際立って強いのは考え物だが、今場所のように、群雄割拠の状況は最も盛り上がる。
1年納めの場所と言えば、年間最多勝争いもいよいよ佳境を迎える。
これを書いている10日目現在で、大の里が63勝、琴櫻が61勝。
豊昇龍は残念ながら57勝で最多勝には届かない。
星の差ふたつだが、これも予断を許さず、優勝争いと共に注目だ。