あの松坂を擁して優勝して以来27年ぶりとのこと。
打撃戦が目立った神宮大会だが、横浜だけは安定した強さで頂点に登り詰めた。
その原動力は二人の好投手。
1年生ピッチャー織田と2年生エース奥村の両輪は強力だ。
特に織田は初戦明徳を完璧に封じ込めた。
打線も派手さはないが、3試合とも先制点を挙げて試合を有利に運ぶことが出来た。
元々打線は水物だし、取れるべきところで如何に点に結びつけるかが大切。
相手チームに点を与えず、相手より1点でも上回る点を取る。
低反発バットが導入された高校野球は、今後益々守れるチームにチャンスが生まれる。
そういう意味から今大会の横浜は盤石の強さで、1校だけ抜けていた印象を受けた。
27年前はこの神宮大会を優勝した横浜が、翌年の甲子園で春夏連覇を達成。
今回の横浜も当然、来年の甲子園での活躍が約束されたような戦いぶりだった。
さらに、1年生投手だけでなく、4番も1年生選手。
これはこれで、桑田、清原のK・K時代のPL学園を思い出させる。
あと2年、合計4季に渡り横浜は黄金時代を迎える可能性が高く、しばらくは横浜高校を中心に高校野球は回っていくと言っても過言ではないと思う。