まずは女子SP。
ちょうど仕事から帰ったら鈴木明子の演技がはじまる所だった。
今シーズンは彼女らしさが出ておらず心配していたが、突然の復活だった。
表情が違う、ジャンプのキレが違う、ステップ、スピン全てがキレキレの素晴らしい演技。
彼女は浅田とはまた違った魅力で観客を引きつける。
着替えるのも、手を洗うのも、トイレに行くのも忘れて、立ったまま演技に魅入ってしまった。
ソチまでと決めている彼女のフィギュアスケート。
あと1年。
鈴木らしさ存分にを見せてくれるだろう。
そして浅田。
トリプルアクセルは彼女の代名詞。
そのトリプルを封印して早や2年。
バンクーバーの時はトリプルを2回飛んでたんだぜ。
しかし、不可解な回転不足の判定や、偏った選手にインフレ点数が出る状況の中
浅田らしさは徐々に影を潜めていった。
しかしソチを1年後に控えた今シーズン、浅田は出場試合全て優勝でここまできた。
勝つ事は最高の良薬だ。
大会前、トリプルにチャレンジする事を公言した浅田は見事に飛んで見せた。
個人的に今年のコミカルなショートはあまり好きではないが、
浅田が持つ本来の天真爛漫さが出ている事は間違いない。
こんなに笑顔のはじけた浅田を見るのは何年振りだろう。
まずはソチまで1年という最高のタイミングでの復活だろう。
男子フリー。
優勝はカナダ、ケビンレイノルズ!
何が驚いたかといって振付が宮本賢二だったとの事。
バンクーバー五輪での高橋のSPを振りつけた期待の男だ。
カナダはチャンとレイノルズの強力二枚看板を持つ事になった。
高橋は今回SPの失敗が全て。
本人もコメントしていたがこんなにひどい彼のフリーは見た事がない。
不幸中の幸いはこれがオリンピックで無かった事。
高橋が四大陸で優勝した時は続く世界選手権では失敗している。
その逆と思えば思えない事もない。
ただ、今回変えたSPで失敗した点は憂慮すべき事態ではある。
大丈夫か!高橋。
羽生はここにきて疲れが出てきたのだろう。
無理もない。
一気にブレイクした今年、ここまで突っ走ってきたのだからそろそろガス欠になっても仕方がないだろう。
シニアデビューにして先日SP2位の16歳ハンヤンはフリーの曲が「仮面舞踏会」。
懐かしい。
浅田が以前フリーで使用していた曲だ。
実は私、浅田のフリーではこの仮面舞踏会の時のプログラムが一番好きだ。
ハンヤンもどこまで伸びていくのだろう。
世界は広い。
ソチまで1年。
短いようで長く、長いようで短い。
ソチのキス&クライでは誰の元に女神は舞い降りるのだろう。