スペインGPをテレビ観戦した。
相変わらずドライバーの腕や、マシンの性能よりもタイヤに最も注目が集まっているようだ。
10周回程度で、もうタイヤ交換の為ピットインしなければならないというのはやっぱり違和感を覚える。
レース内で3~4回もピットインが必要となると、そりゃあレース場の観客も掲示板だけが頼りでちょっと訳がわかんなくなるんじゃないだろうか。
でもって、今日気づいた事がある。
そうなんだ、何か淡々としたこの雰囲気。
確かに部分部分ではちょっとしたバトルがあったりもするが、何かが足りないと感じていた。
昨日見ていて私なりに感じた事は・・・。
今はピレリの戦略でマシンの優位性がそれほど顕著に表れないようだ。
どちらかと言うとチームのピット戦略と、ドライバーのいわゆるアグレッシブさと言うより、タイヤに優しいドライビングが勝利に影響している感じだ。
その為か、ポイント争いで突出した選手やコンストラクターが出にくい。
リタイアも一昔前に比べてかなり少ない。
事故もあまり見受けない(これは良い事なんだろうが)。
いわゆるひとつの、血沸き肉躍るって部分がかなり欠落してしまっているように・・・見ていて感じる。
セナやプロストらの頃やその次の世代でも、タイヤが持つかどうかなど考えずに(考えてはいただろうが)とにかく攻める、攻める。
マシンの性能が優秀ならコンストラクターでは突き抜ける。
ドライバーもそういったマシンに乗れば年間ドライバーズチャンピオンに大きく近づく。
他のドライバーも持てる力を最大限に発揮する。
たとえトップチームに追い付くのが無理でもマシンの性能を最大限に発揮させようとする。
それが来るシーズンにトップチームのシートを獲得する大きな売りとなる。
その結果、至るところでバトルも多くなる。
当然クラッシュやリタイアも多くなる。
観客も熱くなれる。
そうあの頃の熱気。
それが今感じられないのだ。
淡々とした感じ。
私がまだ寝ぼけているだけなのだろうか。