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【祝W杯出場決定】あれほどはっきりしたハンドはなかなか見られない:本田はやっぱり持ってた!

試合前から埼玉スタジアムの盛り上がりは凄かった。

ホームの利という言葉はあるが、今日は特に雰囲気が違う。

何としても今日で決めるんだ!

スタジアムの観衆だけだなく、全国1億人のサポーターの同じ思いがここに集結しているようだ。

そんな中選手達がピッチに出て行くシーンをテレビで見ていて、本田の顔が気になった。

まるで病み上がりのような顔。

外科的な事よりどこか内臓的に悪いのではと心配になった。

そんな中試合開始。

日本立ち上がりから良い動き。

オーストラリアはロングボールを蹴ってケーヒルに渡すという超単調な展開。

しかし結局日本にとってこれが一番怖い。

いつもいつもこのパターンでやられてしまう。

いくら綺麗なサッカーをしたって負けては意味がない。

それにしてもケーヒルっていつから出てんねん!

日本はパスをつなぎ本田が相手を引きつけ、ある時はパス、ある時はゴールを狙いに果敢に動く。

ここらあたりを見ているとああ、やっぱり今の代表は本田のチームなんだと感じる。

ここまでの展開を見ていると負ける事はないだろうと確信出来る内容。

日本の動きは良く、決定的なシーンもあったが相手キーパーの好守にはばまれるなど得点には至らない。

こうなればとにかく欲しいのが先制点。

しかしボールは繋ぐがシュートにいけなかったり、シュートしても枠をはずしたりでなかなか点が取れない。

後半に入っても本田が立て続けに良い位置からのフリーキックをもらったが点を取る事が出来ない。

そりゃーフリーキックがそう簡単に入るとは思わないが、持ってる本田ならと誰もが思う。

香川も左サイドからセンタリングのようなループシュートを狙うが惜しくもバーをたたくなど、どうしても点が取れない。

こういう時は嫌な物だが、今日は守備陣も素晴らしい動き。

今野、吉田、内田、長谷部、それぞれがそれぞれの仕事をして相手のチャンスの芽を摘んでいく。

特に今日は内田の動きが良かったように思う。

大事な所でファールしたり、集中力を切らすような所がある内田だが、今日は微塵もそんな所を見せない。

何かこのまま0対0で終わるのでは、と思った後半30分を過ぎた場面。

日本代表は前田と栗原を交代。

本田をワントップの位置に置いた。

よし!これで点が入るぞと思ったんだが・・・。

何と点が入ったのはまさかのオーストラリア。

オアーが蹴ったボールは、先に香川が放ち惜しくも外れたループシュートのような軌跡で飛んでいき、何とこれがゴールに吸い込まれる。

これはキーパー絶対取れない。

これだからサッカーは怖い。

これだからサッカーはわからない。

ほぼ完ぺきにケーヒルに仕事をさせなかった日本だが、まさかまさかの失点。

テレビでは栗原の交代の必要性を話していたが、今日の場合は結果論。

万全の手を打っても結果が伴わない事はある。

選手交代に対しては最善手を打っている訳だし、外野があれこれ言うのは自由だが大きな声に誘導されるのはやめたい。

責任を取るのは監督であり選手である。

その後ハーフナーマイクを入れ、清武を入れる。

多少焦りは見えるが、あきらめてはいない。

ホームでの負けは結果としては許容出来る物ではない。

日本最後の攻めからコーナーキックを得る。

ここで本日初のショートコーナー

ドーハではあのショートコーナーが悲劇を生んだが、最近ショートコーナーは日本の武器になりつつある。

そこからゴール前に入ってくるボール。

もう、これが誰が見ても、テレビで見ても、はっきりとわかる大ハンド。

もう全国1億人のサポーターがハンド!と叫んだ事だろう。

運命のペナルティキック

かつてこれほど重圧の中で蹴らなければならないPKなんてあっただろうか。

本田運命のPK。

これがゴールど真ん中に決まる。

W杯出場決定ゴール!

よくぞ本田がここまで交代せずに残っていたもんだ。

最初に感じた体調面の不安。

FKを二本はずし、今日は持ってないのか・・・と思う時間もあった。

しかし最後はやはりこの男が決めた。

本田圭佑、やはりこの男持ってる。