影無茶のスポーツ24/7

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ただ一人、次元の違う道を行く浅田真央

GPシリーズ第1戦スケートアメリカ

浅田真央がフリーもトップでSPとの合計204.55という初戦としては度肝を抜く高得点で優勝した。

点数の出やすい全日本ではなく、この大会で出した得点として意味がある。

しかし、浅田の代名詞トリプルアクセルはアンダー評価とGEO減点で3点しかもらえていない。

それでこの点数なんだから凄い事は凄いんだが・・・。

私は昔浅田に対してトリプルアクセル固執する必要はない。

マスコミもトリプルトリプルと騒ぎすぎと考えていた。

今もマスコミは相変わらずトリプルトリプルと騒いでいるが、今はトリプルアクセルがあってこその浅田なんだと理解するようになった。(時間はかかったが)

トリプルアクセルの基礎点は8.5点と確かに高いが、今の女子の主流は3回転ー3回転の連続ジャンプだ。

たとえば今回2位のワグナーはフリップとトウーループの3回転を連続ジャンプとして飛んでいるが、基礎点とGEOで10.20点を獲得している。

浅田選手がアクセルをかなり高い確率で成功させるなら良いが、成功率は良くて50%程度ではないか。

他のジャンプに失敗がなく全体の印象が良くても、この最初のジャンプでの得点差が結局順位を落とす要因になっているとずっと思っていた。

しかし浅田のアクセルにかける思いを聞き続ける内に、アクセルより連続ジャンプと思う気持ちがどこかに飛んで行ってしまったのだ。

男子はバンクーバー以降急激に4回転化が進み、いまや4回転は必須である。

4回転を跳べなければ上位進出は不可能だ。

ライサチェクの優勝が僅か4年前とは信じられない。

それに対して女子はトリプルアクセル必須では全くない。

先に掲げた3回転ー3回転の連続が主流だ。

しかし浅田は我が道を行く。

こうなったら何としてもこのスペシャルオンリーワン浅田に表彰台のてっぺんに立って欲しい。

最初にトリプルアクセルを跳び、ステップシークエンスの鳥肌が経つ演技が最後に控える。

ソチでこの最終完成形ディスイズ「集大成!」を是非とも見せて欲しい。

その結果が金メダルならこんなに嬉しい事はない。

そう願う今日この頃である。