先週歓喜に沸いたトロロッソ・ホンダ陣営でしたが、今週は残念な結果になりました。
ジェットコースターのような今年のトロロッソ・ホンダ。
バルセロナテストで喜び、
オーストラリアで落胆し、
中国で失意に暮れる。
コースによって得手不得手があるので、こういうこともあるとわかっていても、やっぱり現実を目の前に見せられると・・・気分は落ち込んでしまいます。
さらに今回はガスリーとハートレーの同士討ちまである始末。
同じカラーリングのマシンがコース上で同時にスピンしている光景なんか誰も見たくありません。
レースはレッドブルのダニエル・リカルドがピットストップのタイミングも良く、相手マシンのタイヤ性能劣化の影響もありましたが、それにしても見事な追い抜きを演じて優勝。
ドライバーの腕もありますが、ルノーエンジンの戦闘力の高さを見せつけました。
このことは同じルノーエンジンを持つマクラーレンにとっても、ポジティブで、実際にアロンソは今回も7位に入り、これで3戦連続でポイントゲット。
バンドーンも既に6ポイント獲得済みでチーム合計28ポイントはコンストラクターズでトップ3についで4位というのは、正直複雑な気持ちです。
トロロッソの12ポイントはご存知のようにバーレーンでガスリーが獲得した1回分。
2人×3レース=6回のポイント獲得可能性の内1回しか生かせていない現実。
早くハートレーも1ポイントでも良いので獲得して欲しいです。
コンストラクターズの3位、4位、5位がルノーエンジン搭載車。
単独供給のホンダエンジンは6位、以下フェラーリエンジン勢ハース、ザウバーと続き、9位、10位はメルセデスエンジンのフォース・インディア、ウィリアムズという状況。
こうして獲得ポイントを見ると、ルノーの、シャシーを選ばない安定さが浮かび上がってきます。
このことはレッドブルの来年以降の搭載エンジン決定にも微妙な影響があると思われ、
ホンダも当然のことながら、今後次々とスペックXを開発していくでしょうから、二人のドライバーには結果を出し続けて欲しいですし、出来ると信じています。
その結果として来年はレッドブルとトロロッソの2チーム供給を実現して欲しいです。
次は1週あいて、アゼルバイジャン、首都バクー市街地コースで行われる第4戦。
90度コーナーや狭い道があるかと思えば、350キロを超えるスピードが要求される長い直線もあるハードなレイアウト。
何が起こるかわからない難しいコースです。
昨年は第8戦として行われ当時のマクラーレン・ホンダは2台ともMGU-Hを交換。
ペナルティーによるグリッド降格を受けながら、アロンソが見事なドライビングを見せてマクラーレンホンダが2017年シーズン初のポイントを獲得しました。
今年はどんなドラマが待っているのでしょう。