F1開幕戦オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンが表彰台確保。
途中フェラーリをパスし、メルセデスにも怒涛の追い上げを見せるというパフォーマンスに興奮したのも束の間、早くも第2戦バーレーンGPが行われました。
特殊なコースだったオーストラリアと違い、各マシンの実力がより鮮明になると言われたバーレーンGP。
昨年トロロッソから出場してベストリザルトの4位入賞を果たしたピエール・ガスリー。
フェルスタッペンと共に、更なる前進が期待されました。
が、しかし。
結果はメルセデスが初戦に続いてワン・ツー。
これにシャルル・ルクレールが操縦するフェラーリが3位。
ルクレールのPUに不具合が生じ、フェルスタッペンが追い抜くのは確実と思われたその時、あろうことかルノーの2台が揃ってPUに問題が発生し、セーフティーカーが投入され、追い抜き禁止となりそのままレース終了。
皮肉にも前年喧嘩別れのような状態でレッドブルと袂を分かったルノーが、フェルスタッペンの連続表彰台を阻むことになってしまいました。
それでもフェルスタッペンは、この結果は考えうる最良の結果と語っており、まともな状態では表彰台は無理と思っていたことが明らかになっています。
ホンダ勢は
アレクサンダー・アルボン(トロロッソ) 9位
4台すべて完走、3人がポイント獲得。
少し消化不良ではありますが、少なくともホンダPUの信頼性はこれで揺るぎない物になりました。
4台中3台PUに問題が発生したルノー。
最後にPUに問題が発生してしりに火がついてしまったフェラーリ。
メルセデスもトップチームこそ圧倒的な強さですが、PUを供給しているレーシングポイントはトロロッソよりも下位、ウィリアムズに至ってはお荷物と化しています。
ホンダも現状で満足するはずもなく、更なるパワーと信頼性向上を図っているはずで、全21戦中僅か2戦終了時点で今後の展開を予想するのは、極めて困難だと思います。
ただ言えるのは、あれほど辛辣にチームの事を叱咤激励するフェルスタッペンが、大人の対応を見せて、今後への期待を膨らませてくれていること。
マックスは間違いなくホンダエンジンを認めています。
これは間違いありません。
ルーキー、アレクサンダー・アルボンも走るたびに評価を高めていくばかり。
クビアトも持てる力を出し切っている様子が見えていますので、ひとつきっかけを掴めば、常時ポイント獲得につながっていくでしょう。
やはり心配なのはピエール・ガスリー。
実力を出し切れないドライバーには辛辣なコメントで追い詰めてゆくレッドブルですが、今のところは、陣営はガスリーを擁護するコメントが並んでいます。
但し、バルセロナテストで不必要なクラッシュ。
初戦、2戦と合わせて4ポイントと伸び悩む成績。
こういった状態が続くと、さすがに擁護も出来なくなってしまいそうです。
次戦、中国グランプリはガスリーにとって一つの正念場になると思います。