ハンガリーグランプリが終わりました。
ガスリーがバーレーンの4位につぐ6位フィニッシュという好成績。
ミッドフィールド勢で唯一周回遅れにならず、ガスリーはBクラスでの優勝と位置づけ喜びを爆発させました。
天候のアヤもありましたが、予選からトロロッソ・ホンダは好調で二人ともQ3進出。
追い抜きが難しいと言われるハンガロリンクで、共にポイント圏内グリッドを確保出来たので、陣営は大きなチャンスと見ていたのは間違いありません。
しかしレースは明暗の分かれる結果。
ガスリーは非凡であることを証明する6位。
ハートレーは残念ながら11位。
ガスリーはチームに対して時に辛辣すぎる言葉を吐きますが、条件さえ整えば結果を出してきます。
二人を比べる記事は書きたくありませんが、ハートレーは今回何が何でもポイントを獲得する必要があったと思います。
チャンスはそう多くはありません。
彼自身はチームの戦略が上手くいかなかったと発言しています。
確かにそれも11位に終わった要因の一つだとは思います。
しかしそれだけでないのは、レース後の陣営のコメントが今までと微妙にニュアンスが異なっているのが証明しています。
今まではガスリーとあわやクラッシュしそうになっても、フリー走行やレースでクラッシュしても、陣営はハートレーに対して全くネガティブな発言をしていませんでした。
ところが、今回、トロロッソの代表フランツ・トストは「ブレンドンが最初の周回をうまくまとめることが出来ていたら、ポイント獲得は可能であったと思う」と語り、ホンダのテクニカルディレクター田辺豊治も「惜しくもダブル入賞を逃してしまったことは残念でした。」と話したようです。
このコメントを深読みする必要はないのかもしれませんが、実際問題として12戦消化してガスリー26ポイントに対しハートレーの2ポイントは見劣りします。
下にはコンストラクターズ最下位独走のウィリアムズ、セルゲイ・シロトキン(0ポイント)しかいません。
同じウィリアムズのランス・ストロール(4ポイント)に挟まれている状況。
ここハンガロリンクで1ポイントでも獲得しておれば、ドイツに続く連続ポイントゲットで印象もかなり違ったと思うのですが・・・。
次のベルギーまでの夏休み期間。
私はドライバー交代の可能性は決して低くないと思います。
ハートレーにとって救いは、まだ代わりのドライバーがいないこと。
ランド・ノリスの名が挙がっていましたが、同じマクラーレンのバンドーンがシートを失う噂があり、その場合はノリスが取って代わることになるでしょう。
ここでキーとなる人物はトロロッソ・ホンダテクニカルディレクター、ジェームス・キー(シャレではありませんが)
レッドブルはマクラーレンが一方的に報道をしたことで激怒していますが、キーが早期にマクラーレンに移籍した場合に、ランド・ノリスのトロロッソへのレンタル移籍話が再燃しハートレーと交代する可能性が出てきます。
この1カ月の休み期間に、キーの移籍に動きが無ければ、ハートレーは引き続きシートに座ることが出来るでしょうが、いずれにしても時間はそう多くは残されていません。
今回トロロッソ・ホンダはほぼ全ての流れが上手くはまりました。
ジェットコースターのような今シーズンの成績。
まだホンダエンジンが結果を残せるのはある意味特殊なコース、条件でのみ。
そのチャンスを活かしたことは評価されるべきですが、まだ物足りません。
来年ホンダが期待に応えられなければ、マクラーレン以上に激しい批判にさらされることは確実でしょう。
そうならないように、ホンダとしては大変なプレッシャーでしょうが、それを乗り越えて来季常に表彰台争いが出来るように、その片鱗を後半戦で見せて欲しい、見せてくれると信じて応援し続けます。
ベルギーグランプリは8月24日からです。
それまでに何かが起こる・・・かもしれません。