私が高校野球を真剣に見だしたのが50年前の50回記念大会。
優勝は大阪の興国高校で、確か初出場初優勝だったはずです。
沖縄の興南高校が旋風を起こしベスト4に進出しましたが優勝した興国に敗れました。
あの市川崑監督が「青春」というタイトルで記録映画を作り上映されました。
あれから50年。
大きな節目の100回大会ということで、過去名勝負と謳われた好ゲームを振り返る特集がテレビ、雑誌で盛んに行われています。
そのランキングを見て切実に思うのは、俺も年を取ったという現実。
私にとっての名勝負は、松山商対三沢の延長18回再試合や、東海大相模対鹿児島実業、箕島対星稜、PL学園対中京、PL学園対高知商、東洋大姫路対東邦、広島商対静岡、PL学園対宇部商、明徳対箕島・・・。
これらを思い浮かべる訳ですが、今アンケートで上位にあがってくるのは比較的近年の試合が多いですが、これは仕方がありませんね。
せっかくここまで書きましたので、私のベスト1をあげさせていただくと、1974年56回大会準々決勝の鹿児島実業対東海大相模となる訳です。
この試合まで無名ながら連続完封で進出してきた定岡擁する鹿児島実業に原辰徳が1年生、その他にもスターを多く擁した東海大相模。
延長15回で鹿実が5対4で勝利した試合。
最近知ったんですが全国的には終了まで放送されなかったんですね。
関西では確か教育テレビにリレーするか何かで最後まで見ることが出来ました。
両チーム勝利への執念が火花を散らせ、信じられないファインプレーが生まれたり、次元を超えた戦いでした。
この試合、NHKの解説が松永怜一氏。
氏の秀逸な解説も雰囲気を盛り上げ、テレビを見ている人も心は身体を離れ甲子園のスタンドに飛んで行ってたと思います。
全ての条件が最高の状態に高まった名勝負、死闘でした。
さて、100回大会、史上最多の56校代表校が決まりました。
ざっと出場校を眺めての第一印象は、東日本勢に強豪校、常連校の校名が目立つのに比べ、西日本勢は若干番狂わせが多かったのかなあって感じです。
初出場は6校。
内、春夏通じて初は3校。
さすがに100回もの歴史を積み重ねてくると、初出場は少なくなる傾向なのかもしれません。
目立つのは初の夏2枠となった福岡で北福岡が折尾愛真、南福岡が沖学園。
共に、昨年秋季大会、今年の春季大会いずれも上位進出ならなかった高校です。
予選を勝ち抜くことが如何に大変かがわかります。
そんな中でも、昨夏、今春センバツの優勝、準優勝4校全てが出場、特に大阪桐蔭は圧倒的な戦力を持ち、史上初2度目の春夏連覇濃厚という高い前評判。
実際大阪大会でも強さばかりが目立ちました。
強豪が多いですが、優勝の確率はかなり高いと思います。
出場56校を眺めて印象だけの勝手な予想を書かせていただくと、大阪桐蔭対関東・東北勢って趣でしょうか。
2日には組合せ抽選会が行われます。
1回戦から出場する高校と2回戦から登場の高校。
最近は圧倒的に1回戦出場組の優勝が多いわけですが、異常高温が続く今年、疲労蓄積は例年以上ということも考えられ、今年は2回戦組の方が疲労度の少なさで優位に立てるかもしれません。
抽選結果が判明したら予想などもアップさせていただきます。
ではまた。