ベスト4が決まりました。
全て東日本勢というのは夏の大会では史上初。
センバツ合わせても過去に1度だけ1972年にあっただけです。
この時の事はよく覚えています。
ジャンボ仲根投手擁する日大桜丘が優勝した年で、同じ東京勢日大三、銚子商、東北がベスト4でした。
当時中学生だった私は地元近畿勢を中心として西日本勢を応援していたのでこの結果に愕然としたのを思い出します。
当時この結果を受けて、大会自体を首都圏開催に変更すべきという論調があったんですよ。
それにしても、何だか似ていますね今年と。
千葉県が神奈川県に変わっただけで、あとは東京2、宮城。
西日本勢の奮起を願いつつ、ここは4強に残った各校に敬意を表し(私も大人になりました・・・おっさんに・・・)
いつものようにいくつかの数字で括ってみると同時に各校がここまで残って来た意義づけをさせていただこうと思います。
①地域別
これは前述の通り、東北1、関東3。
関東勢全体としての強さが目立ちました。
今大会ここまで45試合の地域別勝敗を記させて頂きます。
北海道・東北 9勝7敗
関東 17勝6敗
北信越 3勝5敗
東海 3勝4敗
近畿 4勝6敗
中国 2勝5敗
四国 0勝4敗
九州 7勝8敗
こうして見ても関東の勝率の高さが際立っており、西日本勢全て合わせても関東地区の勝ち星に及びません。
②1回戦組、2回戦組について
準決勝2試合は1回戦から出場組同士の戦いと2回戦から出場組同士の戦いになりました。
この結果今年の決勝戦は1回戦から出場校対2回戦から出場校の対決になることが決まりました。
過去10年この組合せとなった決勝戦は7度あって1回戦組が6勝1敗と圧倒していますが、果して・・・。
③投手起用法
○仙台育英(継投、完投、継投、完投)
佐藤君4試合420球 百目木君2試合82球
○早稲田実(継投、継投、継投、完投)
松本君4試合380球 上條君2試合54球 服部君2試合48球 吉野君1試合13球
○東海大相模(継投、継投、継投)
小笠原君3試合195球 吉田君2試合162球 北村君1試合16球
○関東一(継投、継投、継投)
金子君3試合192球 阿部君2試合140球 田辺君2試合127球 小松原君1試合25球
早稲田実のみ先発は松本君固定で他の3校は少なくとも2枚先発投手を持っています。
優勝する条件としてエースが一人だけという時代は過去の物となりつつありますが投手起用の難しさはどうしても出てきますね。
④準決勝対戦カード県別対戦成績(春・夏合計)
宮城対東京 宮城の6勝3敗
神奈川対東京 神奈川の7勝6敗
それぞれ残るべくして残った4校。
東北悲願の初優勝を目指す高校が仙台育英というのはそれに相応しい高校だと思います。
同じ宮城県勢のライバル東北高校と共に東北地区の高校野球界をリードしてきました。
両校の監督を務めた竹田氏は今何を思っているでしょう。
怪物と言われる清宮君が話題の早稲田実。
当初は清宮君ばかりが話題先行のチームと思っていました。
しかしそこはさすが伝統の強豪。
清宮君も大物ぶりを遺憾なく発揮していますがチームとしてもまとまりのある好チームでした。
王氏の見事なストライク始球式で始まった100年甲子園。
運命の導きでしょうか。
これもまた何かの縁を感じます。
オコエ瑠偉選手。
ナイジェリア人を父に持つオコエの大活躍は今後の日本スポーツ界のあり方を示しています。
他競技に目を移しても陸上のサニブラウン、女子バレーの宮部、スピードスケートのウィリアムソン。
今後ますます増えて行くと思われるハーフの選手達。
オコエの活躍は正に時代を象徴しています。
1日の休養を挟んで明日の準決勝。
東北勢悲願の初優勝成るのか。
東京勢同士の決勝戦があるのか。
優勝候補NO1と言われた東海大相模が評判通りの強さを見せつけるのか。
100年甲子園はどういったドラマで完結するのでしょう。