第97回全国高校野球選手権大会甲子園100年目の夏。
全国3906校の頂点がついに決まります。
東北勢悲願の、正に悲願の初優勝なるか。
東海大相模が実に夏45年ぶりの全国制覇を成し遂げるのか。
いつものように、いくつかの数字で括ってみます。
①ここまでのスコアと投手起用
仙台育英 12-1 継投 佐藤君 120球 百目木君 31球
7-1 完投 佐藤君 121球
4-3 継投 百目木君 51球 佐藤君 46球
6-3 完投 佐藤君 133球
7-0 完投 佐藤君 121球
東海大相模 6-1 継投 吉田君 86球 小笠原君 9球
11-2 継投 小笠原君 114球 北村君 16球
4-3 継投 吉田君 76球 小笠原君 72球
10-3 継投 吉田君 138球 小笠原君 36球
準々決勝、準決勝と一人で投げ抜いた仙台育英佐藤君。
今大会ここまで5試合全てに登板し(内リリーフ1試合)541球を投げています。
当然疲労も心配されますが、控えの百目木が予選で佐藤より多く登板して結果を残していますので東海大相模の2枚看板に引けは取りません。
佐藤君も後に百目木君が控えているので安心して最初から全力で飛ばしてくるでしょう。
かたや東海大相模はもう説明不要ですね。
吉田君と小笠原君、両者ドラフト指名間違いなしの2枚看板は最強コンビです。
②1回戦組対2回線組の決勝戦
前回も書きましたがこの組合せの決勝戦は過去10年で7度あって1回戦から登場組が6勝1敗と圧倒しています。
一番直近でこの組合せになったのは2年前の95回大会。
1回戦から登場の前橋育英が2回線から登場の延岡学園に勝って優勝した時です。
1回戦組と2回線組の対戦で2回線組が勝って優勝したのは10年前87回大会、駒大苫小牧が京都外大西に勝ったのが最後です。
つまりその後1回戦組が6連勝中です。
このデータだけで勝敗を予想するなら仙台育英が勝つ確率が高いと言えますが・・・。
③県別成績
宮城県と神奈川県の対戦成績は春は対戦がなく夏だけで神奈川県の2勝1敗です。
宮城県の甲子園通算勝敗は91勝97敗
神奈川県の甲子園通算勝敗は190勝118敗1分け(共に春・夏通算)
優勝・準優勝回数は
宮城県が優勝0、準優勝3回
神奈川県が優勝12回準優勝7回(共に春・夏合計)
準決勝で敗れた東京勢2校もセンセーションを巻き起こしてくれました。
清宮選手はやはり只者ではありませんでした。
こえでもう少し身体が出来上がってくれば、とんでもない選手に成長する可能性を見せてくれました。
父があの清宮氏ですから油断の怖さも知りぬいているでしょうから、天狗にならないように締めるべきところは締めてくるでしょう。
あと4季の甲子園出場チャンス。
何度甲子園に戻ってくるのでしょうか。
関東一もオコエ瑠偉選手が甲子園で輝きましたねえ。
守備、打撃両方でチームをどれだけ救ってきたか。
記憶に残るチームでした。
さあ、残るは2校。
※「高校野球百科事典」・「激闘の記憶と栄光の記録」を参照させて頂きました。