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トロロッソ・ホンダを応援し続ける記事 2018年マシンをバルセロナテスト初日にお披露目と発表

いよいよ近づいて来ました。

決戦は金曜日・・・ではありませんが、トロロッソ・ホンダのデビューが近づいて来ました。

2月21日のシェイクダウンテストを経て、26日から始まるバルセロナテスト初日にトロロッソ・ホンダニューマシン「STR13」がお披露目されることが発表されました。

今年はホンダにとって勝負の年、背水の陣で臨まなければなりません。

マクラーレンとの3年間は悲惨でした。

3年間のトータル獲得ポイントは僅か133。

ホンダパワーユニットは壊れ続け、アロンソは怒り、暴言を吐き続け、ザウバーには嫌われ、結果マクラーレンはホンダと袂を分かち、一時はホンダF1撤退の声さえも囁かれました。

このままでは終われません。

新しくパートナーを組んだトロロッソはお世辞にもトップチームとは言えません。

ドライバーも経験の浅い若い二人です。

しかしそれでもホンダは結果を出さなければなりません。

ではどこにまず目標を置くのか。

トロロッソ代表フランツ・トストはコンストラーズ4位を目標に掲げているようです。

OK!いいじゃないですか。

メルセデスフェラーリレッドブルの上位3チームはちょっと別格です。

しかしそれ以外なら、ちょっとしたきっかけで順位はコロコロ入れ替わりそうです。

4位という目標は、ディスイズちょうどいいモチベーションでシーズンを戦えます。

最後まで4位を争えることが出来れば今シーズンは成功と言って良いでしょう。

そうなれば未来が見えてきます。

マシンのお披露目をテスト初日の26日にしたのは順調に事が進んでいる証だと思います。

お披露目初日にトラブル続きではしゃれになりません。

発表に泥を塗ることになってしまいます。

 

思い出すのは一昨年の失敗を教訓に臨んだはずの昨年のバルセロナテスト。

マクラーレン・ホンダは10チーム中最下位の425周しか走れませんでした。

メルデデスが1096周、フェラーリ956周、ウィリアムズ800周。

ここで走りこんでデータを収集し、それを元にマシンを仕上げて本番に臨む。

その工程が全く取れませんでした。

バルセロナテストで躓くことはシーズンでの苦戦を覚悟しなければならないという事です。

失敗が許されない状況で迎える今年のバルセロナテスト。

その初日にあえて新車お披露目を持ってくるのは今年こその期待を持たせてくれます。

声高に叫ぶことはないでしょうが、ホンダ陣営にとってマクラーレンを見返す気持ちはそれこそスカイツリーより高く持っているでしょう。

26日から始まるバルセロナテスト。

好スタートを切ってくれることを信じて今年も応援し続けます!

 

 

 

 

大阪国際女子マラソンからスター誕生

東京オリンピックの代表選考につながる大切なレースのひとつ、大阪国際女子マラソンが行われました。

優勝は初マラソンの松田瑞生選手で2時間22分44秒の好タイム。

2位が北海道マラソン優勝者の前田穂南選手で2時間23分48秒。

3位は昨年名古屋ウィメンズマラソンを初マラソン日本最高記録で駆け抜けた安藤友香選手が2時間27分37秒と少し離されましたが大きな意味を持つタイムでゴール。

この結果は東京オリンピックに向けて文句なしと言えるものです。

東京オリンピックのマラソン選考は、既に昨年北海道マラソンから、マラソングランドチャンピオンンシップシリーズ(以下MGCシリーズ)と銘打ち始まっています。

ちなみに大阪国際女子マラソンの、(東京オリンピック代表選考レースとなる)MGC出場資格は日本人3位以内ならば2時間28分以内、4~6位ならば2時間27分以内というものです。

松田選手は一発でMGCへの出場資格を得ましたが、2位の前田選手はすでに北海道マラソンで出場資格を持っており、3位の安藤選手も今回の3位以内での基準タイムをクリアしたため出場資格を得ることが出来ました。

安藤選手はレース後悔しさをにじませていましたが、あと24秒タイムが悪かったらMGCへの出場資格を得られなかった訳で、この24秒はとてつもなく大きい24秒でした。

もちろんまだまだ選考レースは続きますが、ここでMGCの出場資格を得たことと同時にレースへの課題も見つかったということで、スケジュールをしっかり立てて強化を図ることが出来るので今回の大会は大きな意義があったと言えるでしょう。

それにしても優勝した松田選手の力強い走りには驚きました。

1年間で21万回の腹筋!

パワフルな走りは最後まで衰えず初マラソンとは思えない強いレース運びでした。

前半より後半の方がタイムが上回っているのが素晴らしく、インタビューなどで見せた明るいキャラも大きな武器になりそうで新星誕生と言って良いでしょう。

2位の前田選手も25キロ付近でペースメーカーを置いて勝負に出るスパートをかけたのは素晴らしかったですね。

世界を相手に走るにはこういったペースを自分で作ることがとても有効で、今回松田選手には敗れたものの夏の北海道マラソンを優勝していることもあって、おそらく東京オリンピックと同じコース同じ時期に開催されると思われるMGCに向けては大きなアドバンテージでしょう。

その前田選手を31キロ付近で一気に抜き去った松田選手との薫英の先輩後輩コンビはほんと楽しみです。

何よりこの二人は22歳、21歳と若い。

こうしてMGCシリーズが始まったところで、有望な若手が登場してくるのは2年後の本番に向かって明るい材料です。

来週は男子別大毎日マラソンが行われます。

陸連が今回取り入れたMGCシリーズ。

過去のファジーな選考基準で、オリンピックのたびに揉めに揉めた反省から生まれた画期的な選考基準。

私は個人的に大賛成なんですが、それについては今後賛否両論様々な声が上がってくると思うので、その時に思いを書かせていただきます。

まずは大きな収穫が見られた大阪国際女子マラソンでした。

 

 

将棋順位戦A級がえらいことになっている

将棋がスポーツかと言えば厳密には違うのでしょうが、戦う姿勢や、頭脳体力消耗具合などマインド的には十分その要素があると思って投稿します。

それに私は昔から、対局の独特な雰囲気、棋士たちのバラエティーあふれる個性が好きで、何よりいろんなタイトル戦があるというのが面白いと思っていましたので。

 

さて表題ですが佐藤天彦名人への挑戦権を争う順位戦A級がえらいことになっています。

2月1日に一斉対局が行われますが、現在の勝敗を記するとこうなります。

           順位※   勝敗   残り対戦相手

1位  豊島将之8段 10位  6勝2敗  三浦、広瀬

2位  佐藤康光9段  8位  5勝3敗  行方、屋敷

3位  久保利明王将  9位  5勝3敗  渡辺、深浦

4位  稲葉陽8段   1位  5勝4敗  行方

5位  羽生善治竜王  2位  5勝4敗  屋敷

6位  渡辺明棋王   3位  4勝4敗  久保、三浦

7位  広瀬章人8段  4位  4勝4敗  深浦、豊島

8位  深浦康市9段  7位  4勝4敗  広瀬、久保

9位  三浦弘行9段 11位  3勝5敗  豊島、渡辺

10位 行方尚史8段  5位  2勝6敗  佐藤、稲葉

11位 屋敷伸之9段  6位  2勝6敗  羽生、佐藤

ご覧のような大混戦。

今期は三浦9段が救済措置によるA級残留で11人の変則になっていますので対局数が揃いませんがトップが2敗で、3敗2名、4敗5名というのは稀に見る混戦模様です。

もし挑戦権争いが4敗まで降りてくると当然のことながら深浦までの8人に可能性が残るわけです。

もちろんそのためには現在1位の豊島が残り2戦を連敗することが条件ですが、5連勝と星を伸ばしてきた豊島がここ3戦で2敗したことを考えるとまんざら可能性が無いわけではありません。

残り対戦相手を見ると4敗同士で対戦が組まれているのは広瀬、深浦戦のみで逆に言えば両者の内どちらかは次戦で挑戦の可能性が消えてしまいます。

しかしそれ以外は2敗3敗の3人が4敗以下の棋士と対戦。

あと1局だけの4敗組羽生と稲葉は下位棋士との対戦。

可能性だけを考えると(豊島8段には申し訳ないですが)4敗で最大7人が並ぶ史上稀にみる状態となることもあり得る訳です。

もちろん残留争いもかかっているので、後がない下位棋士はそれこそ死に物狂いで勝ちに来ますので、上位棋士にとっても計算できる戦いでは全くありません。

残り2局の予想は全く立ちませんが、少なくとも2月1日の対局が終わるまでは可能性を楽しめるということで、今しか書けないこの記事を投稿させていただきました。

ちなみに3人以上同点の棋士が並んだ場合は順位下位の二人がまず対戦し、その後勝者が順位上位の棋士と対戦する方式(パラマス方式)で名人挑戦者を決めます。

プロ野球クライマックスシリーズと同じですね。

従って現在首位の豊島は、今期B級1組から昇給してきたばかりで順位が10位ですので、もし4敗でパラマス方式での決定戦になれば、いきなり対局に臨まなければならなくなり、挑戦権を得るまでに遠い道のりとなってしまうわけで、何が何でも残り2局を連勝して決定戦なしで挑戦を決めたいところでしょう。

さあ、2月1日の対局後にどうなっているか、楽しみです。

※順位→昨年の名人戦リーグの結果で決まる順位。名人戦敗者は自動的に1位、以下成績順に順位がついてB級1組からの昇進者2名が下位の順位に入ります。

 

 

栃ノ心見事な初優勝!

何かと問題が山積された状態で迎えた大相撲初場所

白鵬稀勢の里が休場、復活をかける鶴竜も10連勝後にまさかの4連敗。

北の富士さんが初日にいい稽古をしていたと話していた豪栄道も序盤4連勝したものの結果は14日目でやっと勝ち越し。

高安は後半巻き返しましたが7日目までに3敗はいただけません。

1年間三役を守り続ける御嶽梅が初日から7連勝しましたが、その後5連敗。

勝ち越しはしたもののブレイクスルーには至りませんでした。

期待の東西小結21歳コンビ貴景勝、阿武咲は共に負け越し。

土俵上では熱戦が繰り広げられましたが、上位陣は必ずしも満足出来る数字ではありませんでした。

そんな中ジョージア出身の西前頭3枚目栃の心が千秋楽を待たずに優勝を決めました。

彼は膝のけがで一時は幕下まで落ちましたが見事に復活。

かつて大関琴風がケガで幕下に落ちた時の状況とダブってしまいます。

栃ノ心は平成版地獄を見た男です。

実際彼の復帰後は凄かったです。

平成25年7月場所で休場。

その後3場所全休してからの復活がすごかった。

 

春場所 幕下  7戦全勝 優勝

夏場所 幕下  7戦全勝 優勝

名古屋 十両 13勝2敗 優勝

秋場所 十両 15戦全勝 優勝 

 

何と復活後の4場所を42勝2敗、勝率955という凄まじいまでの成績。

当然幕内に復帰しましたが、しばらくは上がったり下がったりの状態が続きました。

しかし、ついに念願の初優勝。

将来性の一つの目安となる幕内勝率は370勝376敗。

5割を切っていますが、上記復活後は156勝134敗。

これは勝率で見れば.538で、これなら上を目指せる状況です。

栃ノ心には今後怪我をせず、恵まれた身体を駆使して上を目指していって欲しい。

そう思わせてくれる栃ノ心の快進撃でした。

 

 

 

 

90回センバツ高校野球大会出場校を眺めて思ったこと

今年も球春が近づいて来ました。

プロ野球キャンプインも間近に迫り、昨日はセンバツ大会の出場校も決まりました。

春はセンバツから。

最強寒波が襲来していますが、こうして出場校が決まると春が近づいていることを感じます。

今年は記念大会で出場校が例年より4校多い36校。

内訳は北海道・東北4校、関東・東京6校、東海3校、北信越3校、近畿6校、中国・四国7校、九州4校、21世紀枠3校の合計36校。

昨年より増枠になった地区は北海道・東北、東海、北信越、中国・四国の各地区で各1校ずつプラス。

四国は昨年の明治神宮大会明徳義塾が優勝したのでさらに1枠プラスされています。

ちなみに昨年の明治神宮優勝枠は近畿でしたので近畿はマイナス1校となりました。

結果的に中国四国地区は計2校増えたことになります。

増枠の配分はバランス的に見てこれで良いのではないでしょうか。

 

出場校は新聞やネットなどでご覧の方も多いと思いますので、ここでは出場校を眺めて気になったことを書いていきます。

それをベースに展望を書かせていただき、印象だけの勝手な予想をしたいと思います。

 

まず最初に目が行くのは21世紀枠合わせて、滋賀県から3校選出されたこと。

レベルの高い近畿勢ですが、遠い昔、滋賀県だけは甲子園で勝てない時期が長く、夏の選手権が1県1校になる前の京滋大会や福滋大会などでは甲子園に出てくることもままなりませんでした。

そんな時代を知っているので今回3校選出を聞いた時は椅子から転げ落ちそうになるほど驚きました。

膳所は59年ぶりですが、夏は昭和47年、53年と出ておりZのアルファベット1文字胸のユニフォームを覚えている方も多いでしょう。

今年もそのユニフォームを高野連には認めて欲しいです。

文武両道と言われてますが、彦根東も有数の進学校のはずで県1,2を争う進学校の揃い踏みはある意味奇跡的と言える気がします。

同じ近畿では兵庫県の出場がありませんでした。

記念大会に兵庫勢が出場しないのは何とも皮肉ですが、近畿秋季大会で県1位明石商業、2位西脇工業、3位神港学園が全て1回戦で敗れたので如何ともしがたく・・・。

近畿勢が続きますが智辯和歌山センバツ4年ぶり出場。

といっても夏は26年27年29年と常連ぶりは健在ですが最盛期に比べ甲子園で勝てません。

ところが今年は久々にらしさが戻ってきた印象で近畿大会では打棒活発に、決勝進出。

大阪桐蔭に敗れましたが高島監督はリベンジを誓っており、あの高島監督にここまで言わせるのは相当チーム力に自信を持っていると想像します。

復活を見たいですね。

近畿勢ばかりに目が活きましたが、そのほかでは東北出場校の顔ぶれが変わらないのに目が行きます。

聖光学院花巻東日大山形の3校。

過去幾度もチャレンジしながら優勝旗は未だ白河の関を越えられません。

一気に津軽海峡は越えましたが・・・。

上記3校に仙台育英八戸学院光星青森山田などの壁が各県内で厚く、これらを県内で脅かす高校が出てこないと駄目だと思います。

言うは易しというところがあるのでしょうが最近そんな気がしています。

関東では作新学院の出場がなりませんでした。

関東大会で優勝した東海大相模に大敗したのが響いたようです。

最近常連となっていた機動破壊健大高崎も関東大会2回戦敗退。

その結果、比較的フレッシュな顔ぶれとなりました。

東海3校は伝統校ぞろい。

選手変われど、伝統校は勝ち方を知っているので初戦を乗り越えれば侮れません。

中国四国は何と言っても明徳義塾

馬淵監督はおそらく本気で狙っているでしょう。

今年のチームはそれだけの力があります。

九州は創成館の評判が高いです。

長崎大会優勝、九州大会では沖縄と宮崎の1位校を撃破して優勝。

明治神宮大会でも準優勝ですから候補の一角にあげられても不思議ではありません。

さてここまで出場校を眺めてきて印象だけの勝手な印象で北からベスト8候補をかかげていくと、

駒大苫小牧聖光学院東海大相模日大三、東邦、大阪桐蔭智辯和歌山明徳義塾とさせていただきます。

なんだか結局名門、伝統校ばかりになってしまいましたね。