影無茶のスポーツ24/7

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映画鑑賞記録「ドミノ」 映画紹介に必ずもう一度観たくなるとあるが、そりゃあ1度で理解が難しいからだろ

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「ドミノ」を観てきた。

ベン・アフレックと言えば「アルゴ」や「ゴーンガール」など印象深い作品が多い。

今回も予告編に惹かれたし、ベン・アフレックということで観に行った訳だ。

ちょっと話がそれるが、先日ニュース番組で映画はネタバレしてから観る方が良いか、しないで観る方が良いかのアンケートを取ったらしくその結果が紹介された。

私は当然ネタバレしない方が圧倒的に多いと思っていたが何とネタバレした状態で観に行った方が良いと答えた人の方が多かったのだ。

特に関西にその傾向が強く、私は関西生まれの関西育ちだが結果に驚いた。

ひょっとして関西人は浜村淳さんの映画解説を聞いて育った影響かいなって思ったが、ドミノはネタバレ知って観に行ったとしたら全く退屈な映画になってしまうだろう。

ベン・アフレック演ずる刑事ダニーは公園で目を離したほんの一瞬に我が子を見失う。

そのショックでカウンセリングを受けながら職に復帰するが、不思議な事件に巻き込まれてしまう・・・。

果して一連の事件と娘の失踪とはどのような関係が・・・。

展開を見ていると少しずつ解せない事象が起きるが、それが少しずつ謎が解かれていく伏線になったりして・・・という映画。

それこそあまり書くとネタバレになるし、この映画の持つ性質もわかってしまう。

公開されて結構日が経っているので観た人も多いと思うが、まだの人は何も情報を入れないで鑑賞することをお勧めする。

評価をすれば星5個を満点として3.5個かなあ。

ご自身の眼で確かめてみることをお勧めするけども。

 


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映画鑑賞記録「ミステリと言う勿れ」 テレビ版の世界観を張り切り過ぎず程よくスケールアップしたのが成功

2022年1月期にテレビ放映された「ミステリと言う勿れ」。

菅田将暉演ずる主人公久能整が本人の意思に関係なく事件に巻き込まれるが、元来持ち合わせている推理力で解決に導いていくという物語。

今回は原作漫画でも人気が高いと言われている(らしい)広島編の映画化。

実は私は原作未読。

テレビ編で初めて知ってその面白さにハマったひとりだ。

テレビ放映から映画化まで2年弱というのは少し遅きに失したような気がするが、せっかくだし本日観にった次第だ。

菅田将暉は多くの役を演じているが久能整は一番のはまり役だと私は思う。

今回は広島に美術展を見に行った際、旧家の遺産相続争いに巻込まれ行き掛かり上その謎を解いていくが過去相続問題が出るたびに関係者が死亡していた・・・という内容。

テレビドラマを映画化する場合、せっかく映画を作るんだからテレビと同じでは意味がないと思のうか、張り切りすぎて必要以上にスケールアップしてしまい話が膨れ上って良さを失う場合が多い。

その点、今回は登場人物こそ豪華になったが、テレビ版の世界観をそのままに上映時間一杯無駄なく使って、観る者を飽きさせず最後まで惹きつけることに成功している。

関係者が死んでいった理由があまりに現実離れしているが、そこを突っ込むのは野暮というもので純粋に整君を中心として展開される物語を楽しむべき映画だろう。

それと最近はエンドロールが始まった途端に退場する人は減ってきた気がするが、今回はエンドロール後におまけの映像があるので最後まで観るように。

エンドロール途中で本編に出ていない役者が流れるので気がつく人も多いと思うが、老婆心ながら申し上げておく。

 


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映画鑑賞記録 「虹をわたって」 天地真理絶頂期に公開された幻の映画を51年ぶりに鑑賞

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天地真理

今の若い人は彼女がどれだけ凄い人気を誇っていたか想像がつかないだろう。

一世を風靡したと言っても過言ではない。

映画「虹をわたって」。

「水色の恋」「小さな恋」「ひとりじゃないの」に続く4枚目のシングル「虹をわたって」と同名の天地真理主演映画だ。

当時中坊だった私は同級生等と公開初日に見に行った。

同級のひとりは熱烈なファンで、天地真理の人気がなくなってファンクラブの最後のひとりになったら嬉しいと今ならストーカーでつかまりそうなことを平気で語っていた。

もちろん私も大ファンだった。

当時小柳ルミ子南沙織とで3人娘を形成していたが天地真理の人気が抜けていた。

そんな天地真理の絶頂期に作られた映画だが「虹をわたって」は何故かその後全く観る機会が無かった。

全くビデオソフト化されないのだ。

見たくても見られない。

天地真理自身も様々なゴシップにまみれ、急速に人気は衰え表舞台から姿を消した。

そんな「虹をわたって」が何と今年になってソフト化され、U-NEXTで無料で見ることが出来ると先日知ったのだ。

もう一生見られないと思っていた「虹をわたって」。

私はU-NEXTの会員だ。

早速当時のことを懐かしみながら鑑賞した。

 

大まかな内容は、家出して水上生活者が住む船に転がり込んだ天地真理が船の住人達と巻き起こす騒動と感動?の物語だ。

天地真理のような超アイドル主演でよくこのような映画が撮れたと驚く。

住人達と一緒に競艇に行ったエピソード、義母役の日色ともゑ天地真理をおんぶして歩くシーン、沢田研二が漕艇するヨットに乗り込んで嵐に遭遇するシーンなど断片的には覚えているが50年の月日はあまりに長くほとんどの記憶が抜け落ちていた。

しかし久しぶりに見てよみがえってくる場面も多かった。

これがまた、実に昭和、昭和、昭和の映画なのだ。

この映画は松竹配球だが、明るく楽しい東宝が作ったら全然違う映画になっただろう。

でも虹をわたっては松竹で良かった。

笑いあり涙ありで、観る者の感情に訴えてくる内容は松竹の十八番だ。

今観ると昭和という時代の一片が映し出されており懐かしい気持ちにもなった。

劇中、天地真理のヒット曲が披露されるが「ひとりじゃないの」の時の映像が秀逸で、何故か観ていて泣きそうになった。

私も年を取ったということか。

ぶっとんだ所もあるが本としてはとても良く出来ていると思う。

単なるアイドルお飾り映画ではなく人間ドラマとして十二分に楽しめる映画だ。

沢田研二以外にも僅かな出演だがショーケンが出ておりカッコいい役できらりと光る。

船に住む住人たちには芸達者を揃えこの映画を支えていた。

古き良き時代に撮られた奇跡の映画だと私は思う。

映画鑑賞記録「沈黙の艦隊」 エンドロールが終わるまで誰も帰られない

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実は原作(漫画)は未読と言って良い。

興味はあったがスポット的に読んだだけで筋として把握してはいない。

そんな状況で観てきたので原作との差異は全くわからないということを最初に。

 

映画自体はたるみもないし、見せ場の戦闘場面もなかなかの出来で見応えがあった。

海上自衛隊が全面協力しており実際の潜水艦が使用されている映像は段違いの迫力だ。

海江田の潜水艦を追う米国サイドの艦隊司令や第7艦隊の艦船乗務員で外国人も多数出演しており全く違和感を感じない。

CG(VFX)で描かれている米軍艦船も十分鑑賞に堪えうる出来だった。

なので安っぽさは皆無だ。

実はこの投稿のタイトルは途中「タイタニックは氷山をよけられなかったが・・・」としようと思っていたが、最後まで観て表題の文言に決めた。

いや、この表題が最大のネタバレになってしまわないか心配だが・・・。

最後に皆さんがどう思うのか、私が関与することではないけども。

まあ~原作を見ていないので何とも言えないが・・・。

 

当然突っ込みどころはあるが、それはほとんどの映画にあるのであえて責めない。

核の抑止力とはいったい何なのかというのが大きなテーマなのだろう。

前から日本は平和ボケと呼ばれているが、それは不幸なのか幸せな事なのか。

日本の政治家は自分たちでは何も決められないのか。

日本の首相が笹野高史だったので最初「?」と感じたが、ああ、そういうことなのねって思ったり、映画だと何故か防衛大臣は女性が多いなって思ったり、海江田を追う玉木宏艦長の「たつなみ」の副長が水川あさみだったのでジェンダーレスを意識しているなと思ったり、その玉木宏の声を聞くとどうしてもジュラシックワールドオーウェンが脳裏によみがえったり、上戸彩のニュースキャスターはエルピスの長澤まさみかいなって思ったり、酒向芳は最近よく見かけるなと思ったり・・・まあいろいろと思ったりしたが、最も思ったのは大沢たかおが予告編で見た「キングダム 運命の炎」の王騎と被るなあってことだ。

 


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映画鑑賞記録「プロメテウス」エイリアンを取り戻したかったリドリー・スコット

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「プロメテウス」

1979年公開「エイリアン」の前日譚として2012年に公開。

アマゾンプライムで無料で見られるようになったと知って先日鑑賞。

公開時にも映画館に足を運んでおり、その時に今は無くなってしまった映画生活に投稿したものを加筆修正して以下に投稿させていただく。

↓  ↓

記念碑的SF映画である「エイリアン」は33年(注:2012年当時)も前の作品。

あの時に感じた怖さは今もよく覚えている。

今回プロメテウス号の内部を見て、ノストロモ号の造りが当時としていかに優れていたかを改めて感じる。

実は上映スケジュールと私のタイミングが悪く、2D吹替え版・・というおよそ皆が見たいと思う3D字幕の対極の形態の鑑賞となった。

途中、ホログラムで天球儀が現れた時、ああ、ここは3Dの見せ場なんだろうなあって思って見ていた。

これは私の想像だがリドリー・スコットはエイリアンが2、3、4と進んでいく中で、自分からどんどん離れていってしまう事に何か違うと感じていたんでと思う。

それがVSプレデターとなるに至って、あまりにかけ離れていくエイリアンに我慢ならなかったんだろう。

原点回帰。

第一作のエイリアンこそ王道というスタンスでこのプロメテウスは作られている。

映像は、美しく深く、スクリーンに吸い込まれそうだ。

その分登場人物の掘り下げが絶対的に不足しており、何だかよく分からない所も満載だし人間ドラマとしては今一つのめり込めなかった。

しかしその何だかよく判らない所でいろいろな解釈が出来て、どれが正解かなんてそれこそリドリーに聞くしかないのかもしれないが、よくわからないところが自身の心の浮遊をもたらしその快感を享受するのが良いのだろう。

続編を作ってその答えがあきらかになるよりも、それぞれがそれぞれの思いを持った方が良いように思える。

内容に関係ないが、エリザベスの声が幼すぎるなあってずっと違和感を覚えていたが、エンドロール後の吹替え紹介で何と剛力彩芽と知った。なんで??

いくらなんでもそれはないだろう。

↓  ↓

以上が当時投稿した内容に少々加筆修正を加えた物だ。

今回見直して初めて字幕で見た。

やはり主役エリザベス・ショウはノミオ・ラパスの声でなければならない。

当時よりは理解出来たと思うが、それでも不可解な部分は消え去らない。

もう一度今度は再び吹替えで見てみようか(笑)

当時盛り上がりを見せていた3Dは結局主流にはならなかった。

家庭用テレビでも3D仕様が発売されていたが、今は皆無と言って良い。

アバター続編などでリドリーは頑張っているが、風前の灯火ではないだろうか。

前日譚についてだが、続編こそヒットすれば作成されるのは日常茶飯事だが、スーパーヒットになれば前日譚が作成されるのだ。

その場合、何らかのランドマークが前日譚と過去の一作目との重要な繋ぎになり、このプロメテウスもエイリアンで登場したスペースジョッキーと台座が大きな役目を担っていた。

 


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