その昔、札幌オリンピック前年のプレオリンピック大会。
アイスホッケー日本代表は、強豪の西ドイツに勝利した。
あの劇的な勝利は、あっという間にアイスホッケー人気に火をつけた。
翌日私が通っていた中学校では、クラスの男子全員でほうきを持ってアイスホッケーごっこをした。
ある時は、オリンピックの代表を決めるのに、社会人チームの所在地を東西に分け、(実際は北と南って感じだが)先に3勝した方のチームを中心に代表を決めた事もあった。
王子製紙、西武鉄道、国土計画の3強が日本リーグで覇権を争っていた時の盛り上がりが懐かしい。
引木、東、本間貞の王子第1セットの得点力は凄まじかった。
若林兄の国土計画、若林弟、槍の榛沢の西武。
全てが懐かしい。
世界選手権ではついにBグループの壁を破れず、人気は徐々に下降線をたどって、ついにテレビ中継もほとんど見られなくなり、日本リーグは日本企業だけでは成り立たなくなり、アジアリーグと名を変えてかろうじて存続している。
世界ではカナダ、ロシアなどのドリームチームがオリンピックに出場し、
チェコ、フィンランド、スウェーデンなどと激しい戦いを繰り広げた。
ペトロフ、ハルラモフ、ミハイロフという、ロシア黄金のトロイカにしびれ、レークプラシッドにおけるアメリカの奇跡の優勝には世界中が歓喜した。
これほどに熱い競技なのに、何故日本ではこんなに人気がなくなってしまったのか。
一時キムタクのドラマでアイスホッケーが扱われ、少し人気が盛り返した事もあったが、ほんの一時的な物であった。
見ていてこんなに面白いスポーツはそうはない。
スピード、激突、華麗なパス回し、一瞬で攻守交代、パワープレイ、このド迫力は実際に観戦して初めて理解出来る。
今回女子アイスホッケー代表が執念でオリンピックの切符を手に入れた。
スマイルジャパン!
試合ぶりを見るとスピードもなかなかの物だ。
女子だからといって油断した。
これだけのスピードで試合を行う事が出来るとは。
最近ではアイスホッケーを見た事がない人もけっこういてると思う。
良い機会だ。
俄かでも何でもいい。
是非アイスホッケーを見て欲しい。
きっとはまる事間違いない。
まずは9日、対スウェーデンだ。