あれから早や4年が経つ。
バンクーバーオリンピック選手団出国の際、ハーフパイプ代表国母選手の服装の乱れに端を発する大騒動。
当時私は彼への大バッシングにうんざりし、国母を気の毒に思った物だ。
思えば、成田童夢、今井メロなど個性的な選手が多いハーフパイプ。
競技自体がはじけてなんぼの世界なので、型にはまらない選手が多いのも自然の成り行きなのだろう。
しかし残念な事に過去、必ずしも代表選手たちは自身の持っているポテンシャルを発揮出来ていない。
競技以外で話題になりすぎた事もあるのかもしれないが、どうも彼らは競技に集中できる環境を作るのが苦手だったようだ。
もう一つ代表選手の特徴をあげれば、若い!という事だ。
幼少のころからスノーボードに馴染み、いつの間にか技術を身につけていて、本格的に競技を目指すようになる。
これは自然の成り行きだ。
過去、中井、トリノ時の国母などは高校生代表だった。
今回も、平岡が高校生。
そしてメダルの有力候補と言われる平野に至っては何と中学生だ。
平野はこの年にして世界からマークされる存在になっており、その度肝を抜くエアの高さで世界中を驚かせて欲しい。
この二人以外にも、バンクーバーである意味、国母よりもメダルに近付いた青野、19歳の子出藤等、過去最強のチームではないだろうか。
今まではメダル有力と言われながら、前述のような理由もあってか、期待はずれに終わっていたが、今回は今までとはちょっと違うぞ・・・と思わせてくれる雰囲気がある。
何より、今回は競技以外での話題が皆無という状態。
競技に集中できる環境も整い、後はベストの演技を見せるだけだ。
2月11日、結果は自ずとついてくる。