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ソチ五輪雑感2:女子モーグル:上村愛子、自然体でメダルに挑む

今回ソチオリンピックで注目される日本選手は多い。

今日はその中でも多くのファンに愛される上村愛子選手について書かせていただこうと思う。

ご存じのように、彼女は長野五輪で当時高校生として参加し、はつらつとした滑りで7位という優秀な成績を収めた。

当時これだけのキャラクターをマスコミがほっておくはずがなく、引っ張りだことなった記憶がある。

しかし、当時から彼女は全く浮かれる事なく、そういった誘惑には見向きもせず、精進を続ける事を選んだ。

その後、ソルトレイク6位、トリノ5位、バンクーバー4位と残念ながらメダルには後一歩の所で届かず、「何でこんなに一段一段なんだろう・・・」という彼女の言葉を聞くにつけ、私はオリンピックの神様を恨んだりした物だ。

その後も年齢を重ねながら競技を続け、今回も第一線で活躍する選手として見事5回目の代表に選ばれた事は、上村選手がいかにモーグルに真剣に打ち込んできたかを証明する物だ。

今シーズンのW杯は開幕戦で3位に入った後、16位、8位、36位、13位、14位とやや結果が出ていないが、昨シーズンのW杯において、今回舞台となるソチで3位に入っているのは心強い。

トリノの時に、当時女子では珍しい「コークスクリュー」を取り入れ、その圧倒的な高さに期待をかけたのが昨日の事のように思い出される。

当時や、バンクーバーの時と違い、今回は超自然体という雰囲気を感じる。

正直マスコミの扱いも当時ほどではないが、それがかえって、今持てる力を最大限に発揮させてくれるのではという期待がある。

これだけ頑張ってきた上村選手にオリンピックの女神は何かご褒美をくれないだろうか。

オリンピックとしては最後の滑りになるだろう上村選手の滑りを脳裏に焼き付けたいと思う。