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ソチオリンピック後にWカップで頑張る選手達

ノルディック複合Wカップ最終戦渡部暁斗選手が今季初優勝をあげ有終の美を飾った。

ソチオリンピックノーマルヒルで見事銀メダルを獲得した渡部だが、その後も休むことなくWカップを4戦戦った。

その成績は2位-22位-6位-1位と疲れをものともせず、素晴らしい成績で今シーズンを終えた。

渡部の今季Wカップは全17戦1勝、2位2回、3位5回。

残りも二桁順位は第15戦の22位のみで、あとは全て一桁順位という安定ぶりだった。

Wカップの総合王者にはキングオブスキーの称号が与えられる事もあってか、オリンピック後のモチベーションは全く下がっていなかったようだ。

ちょっと他にオリンピック後も戦い続けている選手を調べてみた。

まず何と言ってもレジェンド葛西選手。

オリンピックで個人ラージヒル銀、団体銅は燦然と輝く。

もはや社会現象と言っても良い程だ。

オリンピック後もWカップ総合優勝を目標に挙げ、各地を転戦している。

2月17日のソチオリンピック団体戦の後、2月26日のスゥエーデンでのWカップに早くも登場、3位に輝いたのは記憶に新しい。

しかしその試合で膝を痛め、次戦を棄権。

年齢的に苦しいかと思われたがすぐに復帰、以後9位-8位-3位-4位と相変わらず安定している。

フライング選手権も4位だったが、天候の影響で1本の試技で決定された順位だけに、フライング得意の葛西としては惜しい結果ではある。

しかし、このハードなスケジュールをこなす葛西は正にレジェンドだ。

次にソチオリンピックまさかの4位に終わった女子ジャンプの高梨選手だが、その後4戦4勝、今季Wカップ17戦14勝という物凄い成績。

オリンピックの4位は何度思い返しても信じられない結果だった。

本当ならショックで調子を落としても何ら不思議でないのに、その後も圧倒的な強さを見せる高梨選手。

ピョンチャンではどの位強くなっているのか、彼女に関しては預けた金メダルを返してもらいたい思いで一杯だ。

その他、スノーボードクロスの藤森選手もソチ後Wカップ2戦戦って共に4位と頑張っている。

上村愛子選手はソチ直後の猪苗代でのWカップ出場予定だったが、残念ながら練習中に負傷して棄権している。

パラレル大回転(竹内選手)、スキーハーフパイプ(小野塚選手)はオリンピック後のWカップは行われていない。

オリンピックとはまた違って、真の王者を選ぶにふさわしいハードなスケジュールを転戦する選手達。

Wカップはオリンピックの予選ではないのだから、最後までもっと注目されるべきだろう。