本当はいつものようにGPシリーズ次戦の出場選手の世界ランクとみどころ、前戦の簡単な振り返りを書こうと思っていましたが、思いのほか熱くなってしまい長文になってしまったので今回は振り返りだけにさせていただき、いつものパターンは別記事とさせていただきます(この部分を一番最後に書いています 汗;)
GPシリーズも早や4戦目、舞台はモスクワ、ロステレコム杯です。
羽生、ハン・イエン両選手の激突からの一連の流れがまだ脳裏に刻み込まれていて未だに心穏やかではありません。
カップオブチャイナ以前と以降で私自身のフィギュアを見るスタンスが変わってしまいそうで怖いです。
この問題については書かせていただきましたし、多くの方も投稿しておられます。
目に留まった記事は全て見させて頂いてますが、単純な美談に終わらせずフィギュア界全体の事を考えた記事がほとんどでしたね。
全く正論ですし、ほんとド真剣に選手の為のサポート体制やルールを構築して欲しいです。
この件についてはこれで書き止めにして、両選手の一刻も早い回復と復帰を願う事にします。
さてそのカップオブチャイナ。
トゥクタミシェワが今季の好調を持続して、彼女に会った選曲、振付を見事に手の内に入れファイナル一番乗りを果しました。
今季ハイペースで飛ばしてきたトゥクタミシェワ。
あとはファイナルを経てロシア選手権から世界選手権代表の座を目指す事になりますが、少しリフレッシュ出来るので早々にファイナルを決められたのは彼女にとって大きいですね。
対照的にリプニツカヤの不調には驚きましたが、演技構成点での格付け高得点で救われました。
この演技構成点は全くもって不思議な点で、その日の演技に関係なく選手の格付けによって決まる持ち点だという事が改めてわかりました。
あれだけ素晴らしい演技をしたトゥクタミシェワとあれだけ精彩がなかったリプニツカヤとの演技構成点の差は僅か3.25点。
トゥクタミシェワが64.96でリプニツカヤが61.71。
その差3.25点しかないというのは納得できません。
ちなみに昨年のGPファイナル、浅田に次いで2位に入った時のリプニツカヤのフリー演技構成点は60.52点でした。
浅田は68.79。
しかしソチフリーでは世界を感動させた浅田の演技構成点が69.68だったのに対しリプニツカヤは70.06。
審査員の格付けはオリンピックの段階ではリプニツカヤが浅田を上回っていたと言えば言い過ぎでしょうか。
演技構成点は大枠ではオリンピックに向けて、年度では世界選手権に向けて、それまでの大会はオーディションのような物で、それらの大会を経て格付けされ、それに応じた点数が技術点に関係なく出てしまう・・・。
まあ、今に始まった事ではありませんが。
採点競技の難しいところと言えばそれまでですが。
村上佳菜子も前半ジャンプを失敗したのはいけませんが、後半は頑張りました。
しかし結果は3位。
ここにもリプニツカヤの演技構成点の思わぬ高得点により2位の座を譲る形になってしまいました。
惜しむらくは前半のジャンプをまとめていれば・・・。
そこは村上の弱さで、克服していかねばなりません。
村上の次戦はNHK杯。
宮原もここに参戦しますので、ファイナル進出をかけた戦いが繰り広げられる事になります。
共に11ポイントで優勝すれば文句なしですが最低2位以上は必要です。
ソトニコワの参加は不明ですが、グレイシーゴールドと3人で最後のイスを争うような展開になるような気がします。
今の状況では宮原の方が安定感があるように思われ、村上はファントムがのり移った時、初めてチャンスが生まれるでしょう。
GPファイナルが今季の到達点ではありませんが、熱き戦いを期待したいです。