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ノルディック・スキージャンプ陣、ソチのメダルの可能性は高い?低い?

ソチを目前に控え、ノルディック・スキージャンプ陣が好調だ。

女子では高梨沙羅が今季5勝目。通算では歴代トップの14勝目をあげた。

高梨の強さは圧倒的で、W杯通算26戦14勝2位が10回3位が2回。

ロードカナロアも驚く、14-10-2-0という恐るべき安定感である。

昨年の好調時、来年のオリンピックシーズンまでこの好調さを何としても続けて欲しいと思った人は多かっただろう。

そんな心配を吹き飛ばすかのような、今シーズンの強さ。

課題だったテレマークも入りだして欠点もほぼなくなった。

心なしか表情も大人っぽくなり、勝負師の風格さえも漂い始めた。

ライバルのサラ・ヘンドリクソンが右ひざの故障により、オリンピックは出てくるにしてもぶっつけとなる可能性が高いだけに、ソチ本番ではほぼ高梨の1強ムードではある。

しかし、オリンピックは過去に何度も絶対王者に試練を与えてきた。

女子種目はノーマルヒル1戦のみ。

ラージも混合団体もない。

この1戦だけという所に何が起こっても不思議ではないムードが漂ってもおかしくない。

札幌オリンピック90m級ジャンプ。

絶対王者の笠谷が当時無名のフォルトナの大ジャンプに敗れてしまったように、伏兵陣の一発もある訳だ。

風格が出てきたと言っても高梨はまだ17歳。

プレッシャーはW杯とは比較にならない。

今回のお題である、ソチのメダル可能性という事で結論付ければ、

表彰台についてはダイヤモンドより固い。

金については90%としておこう。

90%が可能性として高いか低いか・・・。

それは・・・やっぱり極めて高いと言う事だろう。

続けて男子。

こちらは葛西がW杯史上最年長優勝を果たした。

驚くべき41歳!

飛ぶ事に関しては世界一と言って良い葛西が得意のフライングヒルで健在ぶりを見せつけた。

いや、健在どころか今季は日本選手団の中で常に最上位につけ総合でも現在4位につける好調ぶり。

ジャンプはパワーではなく技術だと言う事が改めて思い知らされる。

日本選手は11位に竹内、17位に伊東大貴と20位以内に3人がランクインしている。

男子は過去のような絶対的な選手がいないような感じで、W杯ランク上位のカミル・ストッフ、シモンアマン、グレゴア・シュリーレンツアウアーも圧倒的という感じではない。

もっとも怖いのはトーマス・モルゲンシュテルンと思われるが、日本選手も表彰台の可能性は当日の天候や当人の体調次第で充分にあると思われる。

しかしながら実は個人よりも団体の方で金の可能性があると思っており、2月17日に行われる団体本番は見逃せないと思っている。

いよいよソチが近付いてきた。

開幕まであと25日!