その昔まだNHK杯がダービーのトライアルレースだった頃、勝った馬が関西の秘密兵器と呼ばれることが多く、結局秘密兵器のままだったと言われたのが懐かしいこのレース。
GⅠ昇格当初マル外ダービーと言われ、毎日杯からマイルカップ、ダービーへと続くマツクニローテなる言葉も生まれたのも今は昔。
最近は距離適正を見極めて、桜花賞、皐月賞は使った物のダービー、オークスに向かわずここ目標にする馬や、デビュー当初からマイル路線を進みクラシックには見向きもせず進んできた馬など、各路線の馬が激突する難解なレースへと変貌を遂げています。
さて今年の3歳は当初牝馬のレベルが高く、比べ牡馬は4歳、5歳勢の強さの反動もあってか低レベルとの評価が定着していました。
ところが皐月賞ではグレード馬が11頭も揃い(内1頭は牝馬)勝ったアルアインは何と皐月賞レコード。
いくら時計が出やすい馬場だったとはいえ、このタイムと白熱のレースを見てしまってからは、もはやレベルが低いなんて言えない状態。
一夜にして評判が良い方にひっくり返ってしまったわけです。
そうして迎えた今年のNHK杯。
ここまでの流れで行けば、皐月賞もそうでしたが大混戦の状況。
まずは荒れる、そして牝馬優勢から牡馬の復権へと一気に流れが向かっている・・・ように見えます。
今回3歳牡馬の復権がなったという流れの中、現時点では1番人気は牝馬カラクレナイ。
2番人気はさっきまでレッドアンシェルでした。
カラクレナイはフィリーズレビュー優勝で2着のレーヌミノルが桜花賞優勝。
レッドアンシェルはアーリントン2着で優勝のペルシアンナイトが皐月賞2着。
しかし、ウォッカやブエナ、ジェンティルのような超ド級ならいざ知らず、失礼ながらカラクレナイクラスでは混合戦での牝馬1番人気は過剰人気だと思います。
牝馬で狙うなら桜花賞5着で2戦目以降マイルばかり使われているアエロリットの方を狙うべきでしょう。
ミスエルテの取り扱いは難しいですが、ちょっと底が見えた気がします。
となればここも皐月賞で意地を見せた牡馬勢を中心に馬券を組み立てた方が良いと思います。
荒れるのか堅いのかという点については、世間の評判と皐月賞の結果を見ると荒れると考えて馬券を購入したいですね。
結果荒れたレースを堅く購入して外すより、荒れ目を購入して結果堅い決着だった方が悔いも残りません。
そう考えると不当に人気の低い馬を探すことになりますが、馬柱を見るといますね。
まずはボンセルヴィーソ。
ニュージーランドトロフィーがディスイズ丁度いい5番人気3着。
ジョッキーも乗っている松山。
8番人気は不当に低いと断言出来ます。
続いてディバインコード。
前走がオープンレースでちょっと目立ちませんがきっちり勝っており、その前があのアーリントンカップ3着。
2着レッドアンシェルもそこそこ人気。
なのに3着ディバインコードが現段階とは言え11番人気は低すぎるでしょう。
アーリントン5着のジョーストリクトリもニュージーランドトロフィー優勝。
このジョーが勝っても人気がない。
武騎手に清水調教師。
あのキタサンブラックのコンビです。
ノッテいる時は追い続けるのも勝負事の鉄則です。
こうして見ると今年のアーリントン組は重賞とは言え奇跡のレースだったと思います。
この2頭に皐月賞でいいところありませんでしたが、田辺騎手が乗り続けるアウトライアーズ。
牝馬からは横山騎手が乗り続けるアエロリットを選びます。
荒れる、アーリントン組、田辺、牝馬代表。
これらをポイントに以下のように決めました。
◎レッドアンシェル
○ディバインコード
▲アエロリット
△ボンセルヴィーソ
△アウトライアーズ
△ジョーストリクトリ
さて今回もしびれるレースを期待したいですね!