仕事以外全部趣味
「閉鎖病棟」を観てきました。
一言で言えば再生と希望の物語。
ストーリー的には王道の流れで進んでいくのでありきたりと言えばありきたり。
笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈をメーンに失意と再生、希望の物語。
しかしその舞台が精神科病院。
様々なバックグラウンドを持つ心に病を持った人々の集まり。
私は精神科病院が実際のところどういう物かを知りません。
なのでこの映画で表されている内容が、リアルなのかそうではないのかについてはわかりません。
確かに言えるのは、役者陣の頑張りが特筆もので、本当に病を持っている人がエキストラで出演しているのでは・・・と思ってしまう程でした。
デフォルメしている部分もあるんだろうとは思うし、その最たる物は、渋川清彦演ずる重宗で、病院内であんな男を野放しにするなんてありえないって部分もあります。
小松菜奈に二度にわたって降りかかる(映像上は)悪夢も小説通りならやむを得ませんが、そうでないなら演出としては許せません。
それでも映画全体を流れる優しい雰囲気はこういった矛盾を隠してくれました。
私は原作未読なので途中どういう形で着地させるんだろうと思いながら見ていました。
公開された所なのでこれ以上は書きませんが、私はこの着地で良かったと思いました。