暑さ寒さも彼岸までとか春を呼ぶ言葉はいくつかあるが、
響きの良さからいくと春はセンバツから!というのが最もふさわしい。
ほぼ出場全チームが出そろった感だが、ここまでの結果から顕著な現象をあげると・・・。
まずは何と言っても東北・北海道勢の強さだ。
明治神宮大会でも東北から優勝校が出ているので、ある程度は予想されていたが。
それにしてもここまでの正の連鎖反応はどうだ。
一昔前ならまだ雪溶けぬ環境で練習不足に陥りがちという事が大きなハンデとされた東北・北海道勢。
野球留学等の事情はあるのかもしれないが、
素質のある選手だけ集めたからと言って安定した強さを出せるものではない。
ハンデを克服するだけの工夫がそこかしこにあるのだろう。
優勝旗は夏に津軽海峡は渡っているが、
まだ白河の関から津軽海峡の間では紫紺も深紅もその地に留まっていない。
今回は絶好のチャンスだと思われる。
あと個人的に非常にうれしいのは四国勢久々の好調だ。
何故か四国のチームには昔から惹かれるものがあった。
四国の初出場は強いというジンクスもあったが、最近の不調はとても気になっていた。
そんな中、鳴門、高知、済美が見事勝ち上がった。
各チームとも台風の目となるような今後に楽しみの残る戦い方である。
関東勢はさすがに安定して強く、浦和学院などはベスト4までは順調に進みそうだ。
早実は次の仙台育英戦が難敵であるが、それは相手にとっても同じだろう。
まもなく大阪桐蔭も登場してくるが、強い東北勢、元気な四国勢、強豪の関東勢対大阪桐蔭という図式が見えてきたここまでの経過と言えるのではないか。