影無茶のスポーツ24/7

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何故昨夜の実況アナは1試合負けた位でそんなに悲観的な言葉を叫ぶのだ

日本がアウェーでヨルダンに敗れた。

何故かヨルダンには苦戦をするというイメージがある。

そうだ、アジア選手権の時、PK戦で当時の宮本キャプテンがゴールの位置を審判に掛け合って変更させてそこから逆転するという奇跡的な事をやってのけた印象が強いからだろうか。

今日もいくら本田、長友を欠いていたとはいえ、何かまとまりがなく組織的な動きがほとんど出来なかった感じではっきり言って完敗だった。

勝利への執念も相手の方が数段上だった。

まあ試合分析は他の詳しい方にお願いするとして、私は勝ち点から今後の展開を書かせていただく事にする。

と、言うのは昨日の実況アナがヨルダンに負けた事により、まるで日本のW杯出場に黄ランプが灯ったような言い方をしていたからだ。

Bグループは大混戦とまで言い切った。

もちろん日本を除けばという注釈がついていればこんな事は書かなかったが、

日本を含めてこれでどこが出場するか分からないような言い方だった。

冷静に考えてみよう。

日本はすでに勝ち点13を獲得している。

これはもう絶対的なリードだ。

御存じのようにW杯への切符はBグループだけで2枚ある。

2位以内に入れば自動的に本線出場が決まる。

昨日の試合が終わった時点でグループB各国の勝ち点は

日本13・ヨルダン7・オーストラリア6・オマーン6・イラク5だ。

もし仮に(仮にですよ)日本が残る2試合負けた場合でも勝点13は確定だ。

これを上回る可能性があるのは残り3試合を残しているオーストラリアとイラクが全勝した場合、それぞれオーストラリアが15、イラクが14となって日本を上回る。

ヨルダンは残り2勝しても13、オマーンは残念ながら2勝しても12止まりで日本を上回る事は出来ない。

実際は2位以下でつぶしあいをするのでオーストラリアとイラクが共に全勝する事はないのだ。

さらに言えばヨルダンとオーストラリアも対戦が残っている。

こうやって星勘定すると、

もしオーストラリアが残り全勝すると最終勝ち点は15で日本を上回る。

しかしその場合イラクはオーストラリアに負けるしヨルダンも同様に負ける事になるので

それぞれ勝点は最大11、10にしかならない。

日本は2位通過だ。

オーストラリアがイラク、ヨルダンどちらかと引き分けて2勝1分けなら勝点13で日本と同勝点になるが、ヨルダンもイラクも引分の勝点1をプラスしてもどちらも13には届かない。

したがって日本、オーストラリアが本線出場だ。

日本にとって勝点で並ばれるケースは、イラクが全勝で勝点14まで伸ばす。

この場合、オーストラリアはイラクに負けることになるので最大12までしか伸ばせない。

但しヨルダンがオーストラリア、オマーンに連勝すれば13まで勝点を伸ばして日本と並ぶ事になる。

おそらく日本が代表決定の天秤にのるのはこのケースしかないはずだ。

その場合は得失点差の大きい方が代表なので、現状は日本がダントツでよほど失点をしない限り日本は2位で通過出来るだろう。

このように、非常に優位に戦いを進めているのである。

まさか残り2戦を連敗するような事はないだろうが、仮に連敗しても現時点ですでに絶対的優位なのだ。

なので1敗しただけでそんなに大騒ぎする必要はないのである。

まあ心配しなくても6月4日でオーストラリアを相手に堂々と勝点を積み上げてW杯の参加がきまるだろう。

それまで僅かの辛抱だ。