サッカーワールドカップアジア最終予選がいよいよ佳境を迎えている。
無条件に本線出場はグループ2位まで。
3位になると出場への難易度が大幅に増すことになる。
何としても2位以内に入らなければならない。
最終予選も残すところ3試合。
日本が属するグループBはサウジアラビアが頭一つ抜けて首位。
日本は現在2位だが、勝ち点1の差でオーストラリアが続く。
得失点差で不利な日本は単独2位以内を目指さないといけない。
サッカーもラグビーもそうだがグループリーグは勝ち点の獲得合戦だ。
試合内容についてとやかく言われることが多いが、内容が悪くても勝ち点3を取れば文句を言われる筋合いはない。
素晴らしいサッカーをしても負けたら何にもならない。
「飛び出せ青春」というドラマを覚えているだろうか(若い人は無理だろうな)
レッツビギン!村野武範が教師でサッカー部顧問を演じたドラマだ。
最終回、強豪校を相手に最後の最後まで一人を置いて全員守備でしのぎ、試合終了直前のワンチャンを石橋正次が相手ゴールに叩き込んで勝利するって展開だ。
何を言いたいかというと、サッカーについて必要以上に内容を問いすぎる声が多いと私は常々思っているのだ。
特にワールドカップの予選は戦争に形容される場合も多い。
結果が全てなのだ。
選手だって、内容よりまずは勝たなければならないと思っているはずだ。
話を戻す。
グループBはサウジ、日本、豪州、オマーンに本線出場の可能性が残っている。
オマーンは次の豪州戦に勝てば残りがベトナムと中国なので勝ち点9を積み上げることになり最終16まで伸ばすことが可能。
オマーンとの対戦を終えている日本は残り3試合全敗なら勝ち点15のままとなる。
可能性は低いがオマーンの3位の目はあるわけだ。
問題は無条件通過の2位以内確保だが、サウジ、日本、豪州は残り試合で巴戦状態となるので予測不能。
各国残り3試合となり、総合計勝ち点は27を取り合うことになる。
サウジが次の日本戦に勝てば勝ち点22となり2位以上が確定し本戦出場が決まる。
その場合日本は最大勝ち点が21に留まることになるので首位通過の可能性はなくなる。
豪州戦はアウェイなので勝つ事は困難で、ホームのサウジ戦は勝ち点3を取りたい。
勝って勝ち点18にすれば豪州引分けでもベトナム戦勝利で最終22まで届く。
その場合サウジは日本戦敗戦、中国戦勝利、豪州戦勝利で勝ち点25。
日本戦敗戦、中国戦勝利、豪州戦引分けで勝ち点23。
日本戦敗戦、中国戦勝利、豪州戦敗戦で22。
豪州はオマーン戦勝利、日本戦引分け、サウジ戦勝利で勝ち点23。
オマーン戦勝利、日本戦引分け、サウジ戦引分けなら19。
オマーン戦勝利、日本戦引分け、サウジ戦敗戦で18。
だらだらと書いたが、上位3か国は残り試合勝ち点ゼロは絶対避けなければならない。
日本にとっては次戦サウジ戦、オーストラリアにとってはまだ可能性を残しているオマーン戦がとてつもなく重要で難しい試合になる。
こうして考えると日本がグループ通過出来るかどうかは、最終戦のサウジアラビア対オーストラリア戦にかかってくるように思う。
得失点差で後手を踏む日本は、サウジ、オーストラリア戦で勝ち点6を取って最終戦を楽な気持ちで迎えたい。
まずは目の前のサウジ戦。
何が何でも勝ち点3を取りにいかねばならない。
決して負けられない戦いがそこにはある・・・のだ。