前半の天王山決戦第2戦。
仕事から帰ってきたらちょうどスタンリッジ交代の所だった。
ピッチャー加藤。
すかさず原監督代打の代打矢野をコール。
おおーイシイオブゴッドを代打に指名していたんだ!
ゴッドから新ゴッドへの交代。
何という贅沢な交代なんだろう。
解説の川藤が矢野の最近の代打成功率を誉める。
タイガースのかつての代打男のお墨付きをもらったその瞬間、加藤の投じた初球を矢野のバットが一閃。
鋭い打球が3塁線を抜けていく。
2者生還で同点!
矢野2塁でガッツポーズ。
打たれた加藤、やられたという表情。
ベンチのスタンリッジも呆然としている。
流れは一気にジャイアンツだ。
タイガースはここで3連投の安藤を投入。
バッターは中井。
カウント1-1からの3球目を打ってライト前に・・・。
ここでタイガースの今成がこのボールを大きく後ろにそらす大エラー。
このプレーを見た瞬間30年以上も前の、あるプレーを思い出した。
ほとんどの方は知らないと思うが、タイガースに池田という好選手がいた。
ある時、ジャイアンツ敗色濃厚の試合で確か黒江がセンターへライナー性の打球を放った。
当時私はこの試合をラジオで聞いていた。
打った瞬間はアナウンサーが、普通に池田が取れるようにしゃべっていたが、次の瞬間、池田転んだ!、池田が芝生に足を引っ掛けて転倒!ボールは池田の頭上を超えて転々とフェンスに転がっていく!という感じだったと思うが、絶叫していた。
これでジャイアンツは起死回生の逆転勝利を飾ったのだが、今日の今成の後逸はこれに匹敵するくらいのインパクトがあった。
この一打で4-3と逆転。
ここで終わればまだまだ試合はわからなかったが、松本スクイズ失敗の後、坂本四球、阿部の1球目に盗塁。
この盗塁を見てタイガースベンチは阿部に対して敬遠で満塁策を選択。
安藤は連投の疲れからかコントロールがままならず、アンパイアとの相性も悪いような感じだった。
ここでの敬遠はストライクが益々入らなくなるのではと思ったが、案の定次打者村田に何と押し出しの四球。
これで5-3。
たまらず安藤から筒井にスイッチ。
安藤の憮然とした表情がこの日起こった現実を表わしていた。
続くバッターは高橋由。
カウント1ボール2ストライクと追い込まれながらも、ファール、ボールと粘った6球目振りぬいたバットに当たった打球はセンターのフェンス際まで飛んでいき、走者一掃のツーベースヒットとなった。
難しい打球ではあったが取れなくもない当たり。
上手い外野手なら捕球していたように思う。
これで何とこの回ビッグイニングの8点目となって完全に形勢は逆転した。
筒井は責任を果たせなかった形で表情が非常に暗い。
この回タイガースは加藤に始まり、スタンリッジ、安藤、今成、筒井と皆が重苦しい表情を見せてしまう展開になった。
これだけ沈痛な表情のオンパレードでは勝てる通りがない。
ジャイアンツのこの8回の怒涛の攻めは、何としても勝つと言う気持ちがタイガースのそれよりも上回った為に起きた物だろう。
菅野の負け星を消し、タイガースとの星を5分に戻し、ゲーム差も3.5と広がった。
まずはこの3連戦、ここまではほぼ理想的な形で連勝を飾った。
明日はもう一人のジャイアンツ戦のの刺客榎田が登場する。
ジャイアンツの先発は若き将来のエース候補宮國だ。
ここまで来たら、3連勝を飾り、オールスター明けて楽な精神状態で後半戦に突入したい。
※時間が経って冷静になってから改めてこの投稿を読み返したら、興奮していたんでしょうね。
ちょっとタイガースに対する敬意が薄い文章になってしまってました。
今季一番の大興奮状態に陥ってしまった勢いで書いてしまった事を反省しております。