影無茶のスポーツ24/7

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やはり和毅は3兄弟の中では物が違う

WBO世界バンタム級タイトルマッチ。

チャンピオン亀田和毅対挑戦者同級6位イマヌエル・ナイジャラ。

無敗同志の世界戦である。

試合開始早々ナイジャラが長いリーチを活かした伸びてくるストレート、フックを打ってくる。

なかなか好戦的な選手だ。

けっこうスピードもあって、普通以上の挑戦者である事は何となくわかる。

亀田兄弟にあっては興毅の挑戦者を見慣れているので今日のような挑戦者は新鮮だ。

しかし和毅のハートは相当に強い。

表情一つ変えず、中に入り込み、スピード豊かなパンチを当てていく。

前回、バンウンダに挑戦した時にはパンチを当てながら、足も使って相手を懐に入れなかった。

しかし今日は積極的に相手をロープ際に追い詰めながら、強烈なボディーを何発も見舞う。

ナイジャラもパンチを繰り出してくるが、全くひるまずに攻める和毅を見ていると、やはり上二人に比べると持って生まれた物が違うと感じる。

これは和毅KO勝ちもあるかと思われたが、ナイジャラは徹底的なボディー攻撃を嫌がったのか、KOされる不安を感じたのかどうか知らないが、7R以降クリンチを含め防御中心となり、和毅も思うように攻める事が出来なくなった。

そのせいもあって、前半は和毅がどのようにフィニッシュまで組み立てていくのか期待を持って見ていたが、後半は退屈な試合に一変してしまった。

しかしナイジャラは挑戦者という立場で考えれば、これでは絶対に勝てない。

結局和毅が3-0、それぞれのスコアも当然の如く大差の判定で、初防衛に成功という結果になった。

前半のようなボディー攻撃から一気にたたみかけられるパンチ力をつける事と、後半守勢に回ったナイジャラを攻めあぐんだ点に課題を見つける事が出来るが、今後良いトレーナーにつくなど精進を重ねれば、強いチャピオンに成長するだろう。